所北トピックス2023
No97 今年度が終了しました。
令和6年度3月22日に3学期の終業式がありました。
終業式のあとには、部活動の表彰や全国大会に出場するチアダンス部の壮行会、海外での研修に参加した生徒の成果発表がありました。
様々な場でそれぞれが力を発揮し、活躍できる生徒が多いことは素晴らしいことですね。
先日、14日には卒業証書授与式があり、3年生が所北を巣立ちました。
年度の移り変わりを実感する今日この頃です。
さて皆さん、今年度はどんな一年でしたでしょうか。
まもなく始まる新しい一年は、どんなに一年にしたいですか??
それぞれの想いを胸に、皆さん一人ひとりがそれぞれの舞台で活躍できることを願っています。
No96 学校評価懇話会が行われました。
令和6年3月12日(火)、学校評議員会の後に学校評価懇話会が開かれました。
出席者は、地元自治会長やまちづくりセンター長と東京大学生産技術研究所の大島教授を含む学校評議員4名、同窓会、PTA、後援会の代表者の方々4名、生徒会長や役員など生徒代表が4名、進路指導主任や生徒指導部長など教職員6名でした。
自己評価システムシートに沿って地域の方や学識経験者、生徒達から建設的で活発かつ率直な意見がだされました。
具体的には、今後の所北についての話題や昨年実施した50周年記念行事の振り返りがありました。
また、東大生研の開発した手法によるテーマ設定から始まった普通科の総合的な探究の時間の活動について大島先生から狙いや意図が説明されました。
実際に活動した生徒達からは戸惑った点や苦労した作業などについて生の声が聴かれました。
地域の方からは大人も子供も守るべき自転車のマナーなど意見が出され、多方面から生徒を取り巻く環境について話し合われました。
システムシートは学校関係者からの意見・要望・評価等の欄を記入して完成となります。
No95 日本森林学会大会に参加してきました。
令和6年3月10日(日)に東京農業大学世田谷キャンパスで研究者による口頭発表とポスターセッションがあり、生物部の生徒が参加しましました。
午後には高校生対象の大学ツアーが行われ、森林科学系の研究室内部に立ち入らせてもらいました。
今回は見学だけでしたが来年度は発表できたらいいですね。
No94 今年も「数学の魅力#10ー女子中高生のためにー」に参加しました。
令和6年3月10日(日)に東京大学駒場キャンパスの数理科学研究棟で開かれた講演会および交流会に参加してきました
東京大学 大学院数理科学研究科長のあいさつの後、3人の先生による講義を聴きました。
・互いに素な数の個数 東京大学 岩木耕平
・結び目理論とflatland 国立高専機構 清水理佳
・数学を使って挑むデータの理解 NTTネットワークシステム研究所 橋本悠香
交流会では6人ほどのグループになり大学院生などがモデレーターとなり、対面参加者同士で交流しました。
清水先生の講義では「コッホ曲線」の紹介があり、その曲線は接線がひけないそうです。
そして連続だけど微分不可能な曲線で次数は2次元でも3次元でもなく1.26185次元だそうです。
面白いですね。
橋本先生の講義では、先生ご自身は数学は何の役に立つのかと父親に聞かれ、見返してやろうと思って応用の分野に進んだそうです。
C*環(しーすたーかん)を用いた研究を行っているそうです。
科学の進歩は定性的から定量的へ
そして数値から演算や関数へ
さらに関数同士の相関や行列へと進歩するようですね。
No92 進路体験発表会が行われました。
今、まさに大学受験経験した3年生から、実体験を交えながら話を聞くことのできる進路体験発表会が行われました。
まず初めに1、2年生が体育館に集まり、全体会として教員がファシリテーターをしながら、3年生数名から大学受験全般に関する経験談を聞くことができました。
また、後半は分科会として、教室や特別教室に分かれて、大学の分野別にそれぞれ集まり、個別具体の経験談を聞きました。
勉強と息抜き、メリハリをつけることで継続できるようにしていた。
先生に勧められた参考書を何回も繰り返し取り組んだ。
面接練習は質問や模範回答などをノートにまとめるようにしていた。
勉強すること以外にも考えること、準備することがたくさんある。
部活を続けたことで、部活で出会った友人が大学受験を乗り越えるかけがえのない存在になった。
などなど、自分が知っている先輩であったり、同じ進路選択をし実現させた先輩などが語る言葉は刺激的であったことでしょう。
どの分科会でも3年生が熱心に話をし、また1、2年生からは質問が多数飛び交い、これから受験を迎える生徒にとっては、かなり内容の濃い実りある時間を過ごすことができたようです。
No91 総探発表会が行われました。
令和6年3月7日(木)に総探発表会が行われました。
2年生が総合的な探究の時間で行ってきた活動の成果をまとめ発表しました。
各クラスでの発表を経てクラス代表を決め、体育館での全体発表に臨みました。
代表の発表には1年生も参加し、見学しました。
発表テーマは「自殺の要因とストレスを緩和するAIの探究」「絶滅危惧種を救うために科学技術をどう活用するか」など多岐にわたります。
生徒自身がテーマ設定をしており、身近な問題から地球規模課題まで幅広く、着眼点のよいものが多くありました。
また、内容についてもアンケートの手法を用いたり、生成AIを用いるなど各班で工夫して情報収集し、調査、分析、検証を行っていた様子があり、発表内容のその先が知りたい、もっと話が聞きたいと思わせるようなものばかりでした。
最終的には生徒自身の投票により、上位3チームが表彰されました。
そのうちの2チームは県立浦和高等学校で行われる合同の発表会に参加することとなります。
さて、今回の発表を見た1年生、次は皆さんの番ですね。1年後、楽しみにしています。
そして、2年生の皆さん、学校の授業という限られた時間の中では思うようにいかなかったこともあったと思いますが、本当にお疲れ様でした。
どの発表も素晴らしかったです!
No90 今年度の最後の金曜特別講座がありました。
東京大学教養学部主催のこの講座、2月9日(金)の講義は教養学部の寺田新先生による「トップアスリートの食事の秘密」というものでした。
寺田先生は早稲田大学のスポーツ科学科(所沢キャンパス)を卒業後、海外や食品メーカーで研究された経験をお持ちです。
スポーツ選手を支える学問分野としては、バイオメカニクス、スポーツ生理学、スポーツ医学、スポーツ心理学、スポーツ栄養学などがあり、そのうち栄養についてが今回のテーマでした。
1826年にブリヤーサバランが『美味礼賛(味覚の生理学、或いは、超絶的美食学をめぐる瞑想録)』のなかで“you are what you eat” あなたは食べたものからできている、と記述しており、スポーツ界では食事は作戦の重要な一部となっているようです。
近年、国際的にも結果を残している卓球界では20年位前からジュニア選手の栄養指導を続けているそうです。
ここからは生物というか家庭科の復習です。
【問】三大栄養素を挙げそれぞれの主な働きを記しなさい。という問題ですが、どうでしょう??
まず炭水化物(糖質)と脂質はエネルギー源、そしてタンパク質は体づくり(筋肉づくり)これが三大栄養素ですね。
これに加えて、ビタミンとミネラルを合わせて五大栄養素です。
さらに水を加える場合もありますね。
運動部の部員では、練習の後にproteinを摂取している生徒も少なくないと思います。
摂取の目安は1日あたり1.2~2.0g/kg体重だそうです。
体重が60㎏ならば120gとなります。
これを3回の食事+捕食の計4回に分けて摂取するといいとのことです。
ただ市販のproteinのサプリメントは高価なので、まず6つのお皿を揃えることを心掛けることを提唱されています。
①主食 ご飯・麺・パン
②主菜 肉・魚・卵・大豆製品
③副菜1 野菜・キノコ・海藻類
④副菜2 汁物(味噌汁・スープ)
⑤果物
⑥乳製品 牛乳・ヨーグルト・チーズ
確かに当たり前のことですね、しかし普通のことをきちんと丁寧にやり続けるっていうのが、意外と難しいものです。
講義ではサッカー選手の長友佑都さんの経験談も語られていました。
寺田先生は長友選手と対談して独自の栄養摂取法について考察を深めました。
サッカー部の諸君、期待して待っててください。
今年度の金曜講座は、終了となります。
また来年度、どのような内容の講座があるのか大変興味深いところです。
予告編
・プロサッカー選手の動きを解析したところ、45分+45分のうち低強度の動きが約90%だったそうです
・脂質を中心に使いながら必要に応じて糖質を使う運動形態が望ましい
・グリコーゲンローディングとファットアダプテーション、脂質と糖質のミトコンドリア内での代謝の話です
次回に続く・・・
No89 海外日本語教師の先生方が来校しました。
令和6年2月9日(金)に海外日本語教師の先生方が来校しました。
今年度は2回目、今回の訪問は中国の先生18名でした。
まずは歓迎セレモニーを行い、その後、班ごとに分かれて授業に参加しました。
午後には、本校の教員と交流する機会を設けて、様々な話題で盛り上がりました。
「日本では、どのような教科書を使用していますか」であったり、「中国の学校においてICT機器はどのくらい活用されているのですか」などお互いの国の教育現場について話し合ったり、生徒指導や教育相談といった共通の話題から生徒の悩みにどう向き合っているかなど、多岐にわたって情報共有、意見交換をし、互いに見識を深めることができました。
埼玉県SDGs官民連携プラットフォームの分科会に参加しました!
1月27日にレイクタウン(大相模調節池)で行われた
【大相模調節池の水浄化大作戦!アイディアを実行して継続させる方法を考える】に本校生徒1名が参加しました。
この日はカヌーで大相模調節池で育てた畑の野菜の収穫、ワークショップなどを行いました。
また2月8日には浦和の埼玉会館で他の分科会も合わせた報告会が行われました。
【水辺空間の持続可能な利活用及び環境課題解決に向けた検討部会】の参加者として上記の活動の報告会を行いました。
報告会後は大野知事とも意見交換も行いました。
来年度も引き続き、参加していきたいと考えてます。
No88 東京大学金曜講座で本校2年の女子生徒がオンラインで質問しました。
今年度の冬学期の金曜特別講座も残すところ今回を含めて2回となりました。
2月2日(金)の講師は工学部物理工学科の石坂香子先生による「光と電子を使った顕微鏡」でした。
顕微鏡がテーマなので生物系の話かなと思いきや、工学部の物理工学科の教授です。
バリバリの物理でした。
最初に物理工学科の説明でYou TubeのChannel物工の動画の紹介がありました。
ヨビノリたくみ出演のものもあるようです。
講座を受けて、本校の女子生徒の質問をしました。
「電子は波でもあり粒でもあるということだが、電子は一粒で波なのか集団として波なのか。」
という鋭いものでした。
答えは、一粒で波でもあるし粒でもあるとのことでした。
粒なら衝突しますが波なら重ね合わせの原理によって、すれ違います。
どちらでもあるとのことですが、どちらでもないような感じもして、んー何とも気持ち悪いですね。
アメリカ物理学会が選ぶ最も美しい実験10選では「二重スリット実験」が選ばれています。
この話については朝永振一郎の「鏡の中の物理学」の“光子の裁判”に光子のこととして、わかりやすく書かれています。
是非読んでみてください。
No87 スピーチコンテスト(1年生)が行われました。
1年生において、令和6年2月1日(木)にスピーチコンテストが行われました。
各自でテーマを決め、それについて英語で発表しました。
2年生と同様に各クラスの英語コミュニケーションⅠの授業で代表生徒18名が選ばれ、コンテスト当日に審査員と生徒たちの投票により、ベスト3や特別賞の受賞者を決定しました。
どれも人々を笑わせ、そして考えさせられるような、いいテーマや内容があり、面白いと同時に感動させられました。
何より生徒たちが楽しそうだったことが印象的でした。
今回の行事を振り返ってみてください。
1ヵ月前の自分より表現力や技術力が上がっていませんか??
いいや、きっと成長しています。
うらやましい限りです。
No86 ロードレース大会が行われました。
令和6年2月2日(金)にロードレース大会が行われました。
天気は曇り、気温2.5℃、北風が吹いていて待っているには少し寒かったですが、マラソンをするには走りやすい日和となりました。
最初にスタートしたのは女子生徒でした。
沿道には、男子生徒たちが並び、思い思いにエールを送っていました。
ペースの速いグループの生徒たちがゴールしたのは35分ごろでした。速い!
レースを終えた生徒たちは休む間もなく、後からゴールしてくる級友や部活の仲間たちを追走し、次から次へとに応援していました。
友情って素晴らしいですね。
少し時間を空けて、今度は男子生徒がスタートしました。
沿道には今度は女子生徒たちが並び、エールを送っていました。
応援されると勇気が湧くというか、やはり嬉しく、頑張れるものです。
特に観客の生徒が多かったスポーツ広場周辺のトラックでは、生徒たちのペースがワンランク上がっているように感じました。
応援は最後の一人がゴールするまで続きました。
男子女子によらず、お互いにエールを送り合うような良い雰囲気の中、誰一人途中で諦めることなく走りきりました。
皆さん、本当にお疲れ様でした。
No85 オープンプレゼンテーション(2年生)が行われました。
令和6年1月26日(木)、2学年のオープンプレゼンテーション(ディベート大会)が行われました。
3学期が始まってから各クラスで代表決定戦が行われ、26日の大会当日は、勝ち残った各クラスの代表チーム同士がトーナメント形式で優勝を目指します。
今年のテーマは・・・
Japan should make people pay money in order to use ambulances.
でした。
対戦方法は各チームが肯定派と否定派に立場を決め、お互いの主張を伝えることや、相手側の考えに対して意見や質問を投げかけます。
判定は、審査員やオーディエンスの生徒たちが総合的に判断して、よりよい主張をしたチームに投票し、多かった方が勝者となります。
皆、大変高度な英語力で、素晴らしかったです。
かっこよかった!
こうした活動を通して、身近な社会課題について考えることができたのもいい経験になったのではないでしょうか。
No84 慶応大学GSC活動報告
慶応大学が科学技術振興機構(JST)の支援を受けて行っているグローバルサイエンスキャンパス事業(GSC)の一環で本校の2年生の男子1名が海外研修(スウェーデン)に行くことになりました。
今回研修を受ける高校生は他校の生徒を含め6名です。
期間は2月3日~8日で、ストックホルム市内の見学やカロリンスカ医科大学でのラボツアーと講義受講、企業見学、現地高校での活動などと盛りだくさんのメニューをこなす予定です。
スウェーデンといえば、毎年ストックホルムコンサートホールで行われるノーベル賞授賞式です。
お土産はNobel museumでノーベル賞のレプリカチョコレートが有名ですね。
来年度もGSCは募集する予定です。
GSCは慶応大学と東京大学て行われていますが、筑波大学のGFESTも同様の取り組みです。
大学の先生が高校生の研究等の指導をしてくださいます。
高校生の今だからこそ、大学での研究を一足早く体験してみませんか?
所沢北高校 個別進路相談会のご案内について
日頃より本校の教育活動のご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
さて、この度、令和6年1月27日(土)に本校への入学を希望する生徒及び保護者様を対象とした個別進路相談会を開催することといたしました。
つきましては、以下のとおりご案内いたしますので、ご来校くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。
1 日 時 令和6年1月27日(土) 9:00~
2 場 所 所沢北高校1階 会議室
3 対 象 中学3年生の生徒及び保護者
4 その他
⑴ 事前の申し込みは行いませんので、直接、高校へお越しください。
⑵ 受付は正門入って左手側の事務室前で行います。
⑶ 受付は10時までにお済ませください。
⑷ お越しいただいた方から順にご案内いたします。
所沢北高等学校
No83 東京理科大学で細胞培養と微生物の実験に参加しました。
東京理科大学の神楽坂キャンパスで高校生と教員向けの実験講習講座がありました。
細胞培養は令和5年12月25日と27日、微生物の実験は12月26日と28日のそれぞれ2日間で実施されました。
細胞培養講習会では、ニワトリ胚の大胸筋から筋細胞を採取し、翌々日に倒立顕微鏡で観察し、スマホを使って簡易的に観察する方法の紹介がありました。
微生物培養講習会では、乳酸菌の生育をパラメーターとした「バイオアッセイ」を利用した殺菌効果を調べる実験がありました。
これは探究活動などに応用ができそうです。
この研修会にTAとして参加していた理科大生は本校の卒業生の2名でした。
2人とも2年生で大学でも数学体験館の学生スタッフとして参加したり運動部で活躍しているとのことです。
大学に入ることを目的とせずに、その大学の学部、学科、研究室で何を極めたいかが重要です。
いつも言っていますが、どこに入るかでは無く、そこで何をするか、を大切にしてください。
長い人生ですから、18歳でピークアウトしないように、その先に目標や目的を持ちましょう。
No82 3学期がはじまりました。
3学期が始まりました。
始業式では、校長先生の講話や情報オリンピックの表彰、弓道部の壮行会が行われました。
そして、あっという間に1週目が終わりました。
この分ですと、あっという間に3学期が終わってしまいそうです。
この週末、3年生はいよいよ共通テストです。
ここのところ寒い日が続いていますので体調管理が難しい中ですが、これまで積み重ねてきた力を発揮できることを願っています。
3学期は1、2年生にとっては、まとめの時期です。
1年間の集大成として、今頑張っていることに仕上げをする生徒、また来年度に向けて目標や気持ちを新たにする生徒、それぞれの生徒が様々な思いがあるのではないでしょうか。
3学期、どのように過ごしますか?
皆さんの頑張りを応援しています。
No81 卒業生が宇宙についてのワークショップを行いました。
昨年の12月23日(土)に理数科の卒業生らによる宇宙に関するワークショップが開かれました。
参加した生徒は浦和高校、川越女子高校、所沢高校、所沢北高校からの生徒16名で、ファシリテーターおよびモデレーターを担当する学生は東京大学や順天堂大学医学科などの学生8名でした。
テーマは「SFで描く、未来の宇宙カルチャー」というものでした。
主催した大学生たちはUnFictionなる団体を立ち上げており、工学、医学、教育などに興味を持っているとのことでした。
無重力で空気もない宇宙で「タケコプター」を飛ばすにはとか、ルービックキューブ宇宙基地など、高校生とともに楽しそうに意見を出し合っていました。
記念に宇宙のパン チョコレート味の缶詰をもらいました。
No80 美味しい味噌汁をいただきました。
12月22日(金)に理数科3年生が、自家製の味噌を使った味噌汁を作りました。
自家製味噌といってもただの味噌ではありません。
この味噌は昨年の秋ごろに九州から大豆を取り寄せて、各自がそれぞれ自宅で熟成させたのものです。
思い出がたくさん詰まっています。
そんな味噌を使った味噌汁を私は2杯もいただいてしまいました。
ありがとうございました。
どちらの味噌汁も味わいや風味がそれぞれに良く、とても美味しかったです。
ただ、どちらも全く同じ味ではありませんでした。
なぜでしょう。
味噌は、我が国に古くからあるバイオテクノロジーの代表格で、味噌づくりには米、大豆などの材料と麹菌や酵母、乳酸菌といった微生物の力が必要です。
麹菌は大豆や米を分解し、糖やアミノ酸、脂肪酸などを生成します。
酵母は糖やアミノ酸を分解して、アルコールを生成します。
乳酸菌は味噌のpHを下げ、酵母が活動しやすい環境を整えます。
こうして生成された成分同士が様々に反応をし、味噌特有の味と風味が生み出されていきます。
また、味噌の熟成過程では、室温20~30℃くらいが適温のようですが、季節や保存場所によっても多少条件が変わりますし、材料の混ぜ方や量の微妙な差が影響しているのかもしれません。
この差がいわゆる家庭の味というものなのでしょうか。
発酵食品は体にいいといいますが、実際に色々な健康維持に関する報告を目にします。
ぜひ、この美味しい味噌汁を飲んで、今年度の寒い冬を乗り切ってほしいと思います。
No79 2学期が終了しました。
本日、終業式を迎えました。
今学期は、9月当初の文化祭から始まり、2年生の修学旅行、五十周年記念式典、芸術鑑賞会、スポーツ大会のほか、講演会など含め、多種多様な行事があった期間となりました。
どの行事においても生徒が主体的に参加する、積極的に関わる姿が多くみられました。
みなさんの視点や感性を広げる機会となりましたか?
普段の授業で学ぶこととは内容も学び方も違いますが、行事を通して得るものはたくさんあります。
これからも何事にも一生懸命に取り組む所北生であってほしいと思います。
それでは皆さん、よいお年をお迎えください。
No78 早稲田大学の所沢キャンパスで脳実習してきました
12月19日に早稲田大学の所沢キャンパスで人間科学部の健康福祉学科の榊原伸一先生の指導のもと、脳の実習をしてきました。
参加生徒は32名で主に1年生の理数科の生徒でしたが、2年生の看護系進学希望者や3年生の進路が決まった者も参加しました。
3年生のうちの1名は4月から人間科学部に入学予定の生徒です。
実習はまず、ブタの頭部(下あごは付いていない)から脳を取り出し。外観を観察します。
脳を覆っている最外層の硬膜(こうまく)という薄い膜ごと取り出します。
眼球の角膜・強膜、脳の硬膜は由来が同じとのこと。
実は発生学的にも眼球は脳の出先機関なのです。
どれも確かに薄い膜でしたが、「強」や「硬」という漢字が使われているだけあって、そう簡単に切ったりちぎったりできる程、柔らかいものではありませんでした。
動物の身体ってちゃんと頑丈にできているのですね。
続いて、脳の底部から出ている末梢神経(脳神経)やクモ膜下腔の血管の様子を観察しました。
脳を包んでいる膜は外側から硬膜、クモ膜、軟膜となります。
同時並行でマウスの脳を低温で薄く切り、切片をつくり、ニッスル染色し、大脳や小脳の様子などを顕微鏡で観察しました。
細胞を形態で識別し、構造から機能を考えることは大切なことです。
機能から形態を考えることが「設計」で、形態から機能を考えることは「形をよむ」という分析手法の一つを実物から学んだことになります。
昼は早稲田の学生さんと混じって学生食堂で昼食をとりました。
偶然にも理数科の卒業生から声をかけられました。
学部の3年生で認知科学を専攻したいとのことでした。
所沢北の制服の集団を見て懐かしくなったようです。
No77 落ち葉拾いを行いました。
12月20日(水)に落ち葉拾いを行いました。
所北の恒例行事として年に2回行っています。
学校の敷地内だけでなく、周辺道路やお隣の市民体育館の方まで広範囲に渡って葉を集めます。
今年は天候にも恵まれ、大量の葉を集めました。
学校周辺にはイチョウの木がたくさんあります。
イチョウは、葉の表面にクチクラという透明な膜が発達している植物の一つです。
クチクラはワックスを主成分とするため滑りやすいので、この時期になると天気予報などで注意を促すような話題で見聞きするようになります。
クチクラを形成する植物はイチョウだけではありません。
落ち葉の上を走ったり、自転車で通過するときは気をつけましょう。
ちなみに、植物のクチクラには水分の蒸発を防ぐといった葉を保護する役割があることで知られていますが、その構造については、まだ明らかになっていないことが多いそうです。(参考:クチクラ構造モデルに関する発見)
No76 期末考査が終わりました。
先週、4日間の日程で組まれていた2学期の期末考査が終わりました。
多くの生徒が自習スペースで朝のSHR前や放課後など、早朝から下校時間ギリギリまで学習に励んでいました。
所北生の皆さん、日ごろの学習の成果は発揮できたでしょうか。
勉強は日々の積み重ねが重要だとよく言われます。
「この前の授業で曖昧だったところを振り返っておこう」「問題演習をして単元に対する自分の理解度を確かめておこう」などなど、自分なりの課題を意図的に意識できると効率的です。
迷ったり悩んでいるときは、先生や友人など頼れる人に相談しましょう。
言葉にすることで頭の中が整理されるかもしれませんし、人の意見を聞くことでヒントが得られる可能性があります。
考査は終わりましたが、自習スペースでは今日も勉強する生徒の姿がありました。
大学受験を控えている3年生と、中には1,2年生も混じっているようです。
自学自習が習慣化していることは素晴らしいことですね。
No75 理数科サイエンスセミナー実施報告
令和5年12月13日(水)、理数科の1・2年生対象にサイエンスセミナーという講演会を実施しました。
これは年に2回、理数系の専門家を招いて、高校の範囲を超えた内容について知見を深めることを目的として実施しているものです。
今回の講師では東京大学大学院工学系研究科システム創成学専攻准教授の合田隆先生をお招きしました。
演題は「でたらめ」が役に立つ?!というものでした。
先生は工学部でモンテカルロ法というアルゴリズムについての研究をしており、そのモンテカルロ法の根底にある考えは、「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」と言うもので、とにかく「でたらめ」な試行を繰り返すことで目的を達成しようとするものだそうです。
信じられないかもしれませんが、ビッグデータ時代におけるAI技術の基盤を支えるもので、広く用いられいるとのことです。
んーさようですか。
「正確なデジタル技術」を支えているのが「でたらめ」とは意外でした。
「でたらめ」とは、つまり乱数のことです。
どのように「でたらめ」を作り出せばよいのか。
また、「でたらめ」を超える方法はないのか、についての話しに生徒から質問がでていました。
たくさんの質問が出ることはいいことです。
こうした機会に質問力を高めましょう。
加えて先生からは、高校生活を送る上での心構えや日々のすべての授業の重要性にも言及いただきました。
ありがたいことです。
来学期の末には2回目のサイエンスセミナーを計画しています。
文学部の哲学科を卒業後に医学部で学び、女流作家でもある脳神経内科医の先生に来ていただくことになっています。
「幽体離脱」や「金縛り」にも触れるかもしれません。
どんな話になるか今から楽しみです。
No74 美術部の作品が校内に展示されました。
冬休み前のこの時期に、校内で美術部の作品が展示されています。
どれも力作ばかりで、部員一人ひとりがどれほどの時間をかけていたのかや、作品を仕上げるまでにどんなドラマがあったのかなど想像するだけで感動します。
ひと目でグッと惹きこまれる奥行きのある作品がありました。
構図やテーマなどの背景がよく練られた見ごたえのある作品がありました。
大胆な筆遣いで迫力ある作品がありました。
繊細で温かみのある作品がありました。
どれもそれぞれに味わい深く、心から楽しませていただきました。
今回は外部に公開していないのですが、今後そんな機会があったら素敵ですね。
この展示会、ぜひ多くの所北生にご覧いただきたいと思います。
No73 探究活動についてフォーラムに参加してきました
12月9日(土)に東京大学生産技術研究所内のコンベンションホールにて開かれた次世代育成フォーラムに参加しました。
未来社会をデザインできる人材の育成ー初等中等教育における探究活動の成果とこれからー
というタイトルのものでした。
まず開会行事では、東京大学の副学長の開会挨拶や昨年度から探究活動のテーマ設定で指導していただいている東京大学生産技術研究所の大島まり教授の趣旨説明、文部科学省の探究活動担当の学校教育官の来賓挨拶がありました。
その後の基調講演では、国立教育政策研究所や経済産業省からの講演があり、話題提供として同じく本校の探究活動の指導に関わっている川越至桜准教授などから話がありました。
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社のプロボノ活動は今後に連携を模索したいと思わせるような内容でした。
プロボノ(pro bono)とは、職業上のスキルや経験を生かして取り組む社会貢献活動のことだそうです。
ラテン語の「Pro bono publico(公共善のために)」が語源といわれています。
そういえば、意外と大学教授なども高校生と話すことを苦にしない傾向があるように思います。
未来への投資と位置付けているからなのでしょうか。
こうしたフォーラムに参加し、情報収集することで、理数探究や理数探求基礎および総合的な探究の時間の充実に向けて郊外の組織(大学・研究機関や卒業生)と連携を「探究」中です。
考えてみると各教員の教員免許は各教科についてのものです。
それぞれの教育法は学んできましたが、多くの教員が探究そのものの手法やテーマ設定、探究の指導については手探りの状態ではないでしょうか。
前述の川越先生がおっしゃっていました。
「探究」をみんなで「探究」して知恵を出し合っていくことが肝要であると。
なお、当日の模様は後日YouTube「ChannelONG」で公開予定だそうです。
No72 東京大学 高校生と大学生のための金曜講座受講報告
去る12月1日は先端科学技術研究センターの都築怜理先生による講義でした。
まずは流体力学の基礎の話からです。
物質の三態のうちの液体と気体を合わせて流体といいます。
流体には粘性(粘り強さ)があります。
粘性には、
①せん断粘性 横ずれ方向の粘性
②体積粘性 体積変化に対する抵抗
③回転粘性 回転方向の粘性
の3種類があり、非圧縮性流体の支配方程式として、
①質量保存則
②運動量保存則
③エネルギー保存則
④状態方程式
があります。(私はこのあたりから「おいてかれる」感がでてきました)
その後は流体シュミレーションの話題に移りました。
都築先生のhttps://www.satoritsuzuki.org/galleryで検索してGALLERYを見てください。
息をのむような動画が現れます。
期末考査前でしたが2名の1年生が参加しました。
大学合格の後の世界を垣間見ることはモチベーションの維持につながります。
中学生の時に高校生活を想像できなかったように、今は大学生活や研究室(ゼミ)所属などイメージがつかめないでしょう。
それなら大学の講義を受けてみましょう。
面白がる自分に出会えるかもしれません。
というわけで今年の金曜講座はここまでです。
次回は来年、「西洋中世に発見されたあの世ー煉獄とは何か」
どんな内容か楽しみにしていて下さい。
No71_人権教育講演会(2年生)
11月に2年生を対象として、性の多様性・LGBTQをテーマとした人権教育講演会が行われました。
以前からあった社会課題ではありましたが、近年、特にこうしたトピックについてメディアを通して、よく見聞きするようになりました。
講演の中で性の4要素(身体的性・性自認・性的指向・性表現)について紹介されました。
この4つの要素の組み合わせや認識は単なるパターンではなく、個人によって多様であり、様々なグラデーションがあることが語られました。
また、最近行われた性別変更に関する訴訟等の話題についても触れていただき、性のあり方やLGBTQ当事者が直面している問題について主体的に考えることができる大変貴重な機会となりました。
講演の後には、生徒から多くの質問が飛び交い、様々な視点や立場に立った講演者からの回答を受け、学びを深めることができました。
No70 東京工業大学のフォーラムに参加しました。
11月25日(土)に東京工業大学の大岡山キャンパスで「理工系ライフと将来」というテーマの女性活躍応援フォーラムに参加してきました。
対象は女子中高生でした。
まずは物質理工学院応用化学系分子創成分野の中島裕美子教授による基調講演がありました。
化学は日常の生活のあらゆるものの「ものづくり」に深くかかわっているそうです。
たとえば化粧品 医薬品 自動車(タイヤ 塗料 座席カバー 燃料) 食品添加物 衣料 接着剤 PCやスマホの液晶 ・・・などなど数え上げるときりがありません。
伸びないゴムと伸びるゴムをつくり分けたり、豊富にある鉄などの金属を用いての触媒開発ができるそうです。
究極のものつくりとは「原子を選んで並べるこ」とあるいは「原子を制御すること」であるとのこと。
それによって生活を潤うおわせることができます。
次に5名の女子学生(学部生、修士、博士)と卒業生によるパネルディスカッションでした。
進路選択や学生生活、奨学金や短期や長期の留学などの体験談語られました。
その中で印象的だった内容は、「女子枠」での入学があることをチャンスと捉えてpositiveに活用してほしいと話していたことです。
1人の修士の女子学生はAO入試(現在では総合型選抜)で学部に入学したそうですが、ある友人から「裏口入学」のように思われていたそうです。
女子枠設定以前から「多少の偏見」があったとすれば、嘆かわしいことです。
「女子枠」というものが広く知られることを望みます。
よく言われますが、進んだ道を正解にすればいいし、結果、成功につなげてしまえばいいのです。
得意なことより好きなこと、人間は興味を持っていることなら、やり続けることができます。
例え研究することが苦しかったとしても、興味のある分野のことであれば、その分だけ楽しむことができます。
学生生活は、一つのことに集中できる贅沢な時間です。
できることならあの頃に戻りたい。
さて、来年の春にソメイヨシノが花を咲かせるころ、本校の3年生たちはどの大学のキャンパスに立っているのでしょうか。
ちなみに校内に桜並木がある大学は珍しいそうです。
確かに東大は銀杏並木ですね。
No69 科学館プレゼン研修を行いました。
10月30日(月)に理数科の2年生がお台場の日本科学未来館を訪れてプレゼンテーション実習を行いました。
まず午前中に常設展示を見学し、プレゼンテーションしたい題材を探して決めます。
決まったところから、その発表のための準備となります。
食事をはさんで午後は5人ずつ8班に分かれて1人ずつ発表し、その場で未来館の職員の方の助言・指導を受けました。
発表時間以外のところでは、グループ内での振替を含め、各自で展示についての学習を深めたり、自由見学などを行い、最後に全体の活動の振り返りと指導講評を受けました。
せっかく自分で調べたことでもあり、すべてを伝えたくなることろですが、発表時間内で伝えられることは限られてしまいます。
そこで、話す内容を精選し、伝えたいことを伝えるということが求められました。
今回の実習を通して、その難しさやコツ、といったものが学べたのではないでしょうか。
現2年生から思考力・判断力・表現力の育成が求められるようになりました。
当然のことですが先進的な研究は多くの場合、1人の作業ではなくチームで行われます。
得意分野を活かし合うためにはフォロアーシップやプレゼンテーション能力育成がこれまで以上に重要となるということです。
正解が無い、あるいは正解が複数ある問にに対してどう向き合って組織としてどう対応するか。
集合知としてどう機能させるかが大事なのです。
皆さんはこれまでinput重視の学習は多く経験してきました。
今後はoutputの経験もたくさんしましょう。
積み重ねた分だけ上達するはずです。
No68 実施報告 理数科体験授業
令和5年11月11日(土)に本校を会場として数学・物理・化学・生物の4分野で理数科体験授業を実施しました。
約90名の中学生とその保護者が来校し、高校での授業の雰囲気を少しだけ体験しました。
いかがでしたでしょうか??
今回実施した授業のテーマは以下の通りです。
数学:虚数への戦略(ストラテジー)
物理:光通信
化学:どこまで続くの? 長~いナイロン
生物:生命の誕生
来年度入学する1年生は理数科9期生となります。
今回は「お客さん」でしたが入学したら授業も部活動も所北の「生徒」になります。
夏の臨海実習や大学・研究機関の実習など準備しています。
もちろん課題研究も2年次と3年次の2年間にわたって実施することができます。
学力検査は傾斜配点です。数学と理科に力を入れて勉強しておいてくださいね。
待っています。
No67 サボテンの花とウニ 生物室の様子
生物室のサボテン(たぶんエキノプシス属)の花が咲きました。
多肉植物であるサボテンはCAM植物なのでCO2固定経路が通常のC3植物とは異なります。
その右はオリヅルランです。
走出枝(runnner)を伸ばして無性的(花と実を経ずに)に増えます。
海水の水槽にはアカウニとムラサキウニとバフンウニとイトマキヒトデなどがいます。
水槽下方に骨格だけになったウニの遺骸は、とある捕食者の仕業ですが、分りますか??
犯人はヒトデです。
No66 海外日本語教師が来校しました。
令和5年11月2日(木)に29ヵ国から41名の海外日本語教師の方々が来校しました。
英語や地理、生物などの授業を通して生徒との交流を行い、放課後には茶道部による茶道体験がありました。
日本語教師の方からは、高校生とお互いの国のことを紹介し合う中で日本の文化を改めて知り、とても勉強になったとの感想をいただきました。
国による違いは多くありますが、共通することもたくさんあります。
本校の生徒にとっても日本以外の国のことを知る貴重な機会となりました。
No65 2学年が修学旅行に行ってきました。
令和5年10月3日(火)から4日間の行程で修学旅行が行われました。
今から4週間ほど前のことですが、生徒の皆さんにとっては遠い昔のようでしょうか。
それとも昨日のことのように思い出せるでしょうか。
1日目は広島県の平和記念公園を訪れ、ガイドから被爆についてなどの話を聞きながら碑巡りをしました。
その後は、クラスごとに代表者が誓いの言葉を述べて平和セレモニーを行い、平和記念資料館を見学しました。
事前に行った平和学習で被爆体験伝承者の話として聞いたことと重なる部分が多くあったので、様々に学び取ることができた貴重な時間となりました。
2日目は、まずは宮島を訪れたあと、広島・神戸を班別研修としてそれぞれ計画した行程で1日行動し、新神戸に集合し、淡路島のホテルへ移動しました。
3日目は渦潮クルーズ、うどん作り、ケーキづくり体験、道頓堀散策など、各自で選んだ体験学習をグループごと行い、クルーズ船でビュッフェ形式の夕食をとりました。
4日目はバスで京都へ移動し、半日散策しました。
連日大きな移動を伴いながらの旅行となりましたが、各地での経験は非常に充実したものとなりましたね。
先日行われた事後学習において、この旅行の思い出を短歌に込めて表現しました。
比喩や体言止め、反復法など、これまでに知り得た様々な技法を駆使して言葉に緩急をつけながら修学旅行中の思い出を綴りました。
修学旅行を終えると、どこか一区切りといった雰囲気がありますが、皆さんの心境はいかがでしょうか。
ぜひ、今回の旅行での経験を糧にして、これからの学校生活に励んでほしいと思います。
No64 早稲田大学生命科学系シンポジウムに参加しました。
令和5年10月28日(土)の午後に、早稲田大学東伏見キャンパスで人間科学学術院生命科学系シンポジウム「脳の不思議と人間の進化」が行われました。
高校生~大学学部3年生くらいを対象にしたこの企画は、未知の脳の働きや人類の進化との関係など、これから大学で神経科学、生物学、医学を学ぼうとしている高校生に刺激を与え、これからの生命科学に興味が持てるような内容でした。
講師を務めるのは各分野の著名な先生方であり、全ての講演は高校生が理解し興味を持ちやすい内容(専門的すぎないように)になるように工夫されていました。質疑の時間などには生徒が積極的に疑問をぶつけていました。
岡山大学の解剖学の川口綾乃先生からは、神経幹細胞とそこから非対称分裂によって分化した細胞の「移動」の話がありました。
動物の細胞ですからニューロンも動くのです。
幹細胞(stem cell)と分化(differentiation)した細胞の違いは分かりますね。
もやっとした生徒は生物室まで来てください。
独協医科大学の脳神経内科医でもあり作家でもある駒ケ嶺朋子先生からは、擬死(死んだふりをすること)や臨死体験、体外離脱、魂の概念などといった人間科学科のコンセプトに合致した内容の講義でした。
先生は早稲田大学の文学部を卒業後に医師になった変わった経歴の先生です。
先生によると右脳の側頭頭頂結合部(そくとうとうちょうけつごうぶ)の不具合で体外離脱の感覚が生じることが実験で示されているようです。
スポーツなどの極限の状況でも自分を上から見ている体験は起こりやいすそうです。
文系だか理系だか医系だかオカルト系だかわからなくなりそうですね。
東京大学理学系研究科の鈴木裕宣先生からはヒトの脳の肥大化とガンになりやすいことは、実は関係があるのではないかという内容でした。
確かにニューロンが増えることとガン細胞が増殖することは共通点がありそうですね。
同じく東京大学理学系研究科の太田博樹先生からは「ヒトの進化と脳の謎~なぜネアンデルタール人のゲノムを調べるの?」という演題で、絶滅した化石人類の説明や骨から縄文人のDNAを抽出する話がありました。
私たちはネアンデルタール人から遺伝子をかなりの割合で受け継いでいるようです。
各先生からはご自身の高校時代や研究職を目指した動機などのエピソードが語られ、生徒が触発されるコンテンツが多くみられました。
世の中には一つのテーマにこだわって、一生をかけて面白がって研究をしている大人がけっこうたくさんいるのですね。
大変ためになったシンポジウムでした。
No63 東京大学 農学部公開セミナー
10月21日は東京大学のhome coming dayでした。
その一環の行事として農学部の弥生講堂一条ホールで公開セミナーが開かれました。
テーマは「GXってなんだろう?」
まずは語句説明
・DXはデジタルトランスフォーメーション・・・デジタル技術で「社会や生活の形を変える」こと
・GXはグリーントランスフォーメーション・・・温室効果ガスの排出削減を目指す取り組みを、社会全体の変革につなげようとする活動
応用生命化学専攻の鈴木道生教授からは、バイオミネラリゼーションつまり生物が鉱物を生体の内外に生成する現象についての講義でした。
いまさらですが脱炭素技術の開発が世界的に重要な課題になっています。
地球上で最も多い炭素の化学形態は炭酸カルシウムであり地球上の存在量の8割が石灰岩中にあるとされています。
何が言いたいかというとその石灰岩の生成の溶剤をほんの少し変動させるだけで大気中の二酸化炭素の挙動が劇的に変化する可能性があるそうです。
真珠を作るアコヤガイが炭酸カルシウムのバイオミネラルのモデルとして紹介されていました。
北海道演習林の尾張敏章准教授からは、広大な演習林を「林分施業法」という手法を用いて持続可能な森づくりの紹介がありました。
樹木の密度や種類・大きさ、天然更新の良否などでいくつかの森林のタイプ(林種)に区分し伐採や造林(施業)を各林種の林分状況に応じて行う手法だそうです。
その森林管理の手法としてDXが進められているとのこと。
それは眼を見張るものがあり、例えば、地理情報システム(GIS)、全球衛星測位システム(GNSS)、レーザー計測(LiDAR)、無人航空機(UAV)ドローンなど、林業は最先端技術によって支えられているようです。
暗くなりましたが安田講堂前で記念撮影を撮りました。
一条ホールは一条工務店が作ったそうです。
木のぬくもりが感じられる会場でした。
農学部関連のイベントとして、
ハチ公生誕100周年(農学部公開セミナー特別企画)「ハチ公学〜ハチから広がる学の世界〜」
が11月4日に行われます。
会場は東京大学農学部1号館2階 第8講義室(第「ハチ公」義室とのこと)
受講希望者は生物室まで申し出てください。
No62 東京大学金曜講座 受講報告
10月20日(金)の講義は学際科学科の舘知宏教授による「折る・詰む・編む かたちがつなぐSTEAM協働」でした。
先生は、小学生の頃に折り紙作家の前川淳さんによる『悪魔』から影響を受け、折り紙や建築に興味を持ち形態(かたち)と機能(はたらき)の関係を理解したいと考えるようになったそうです。
機能から形態を導き出す作業は「設計」です。
逆は「かたちをよむ」でしょうか・・・適切な述語が思いつかないのですが。
「折る」とか「しわを作る」とかは日常にありふれています。
紙や布を折ったり服の袖にしわが寄ったり焼き魚の皮が身が縮むことでしわで模様ができたりします。
昆虫が羽化するときに縮まっていた翅が広げられたり、ヒトの大脳の表面のしわもその例として挙げられます。
1枚の紙から、しわを利用して立体にするのが折り紙といえるでしょう。
小学校の図工の延長に数学(幾何学)や建築学や美学があるそうです。
タンパク質もアミノ酸の鎖(線状)から自発的に立体構造を作り細胞の構造に寄与し機能を担っています。
https://www.youtube.com/watch?v=vwFhqnGAyxM
舘先生の動画を紹介しておきます。
きっとビックリしますよ。
ぜひ見てみましょう。
次回「多角的に史実を見る:北アフリカ植民地史研究の現場から」
講師:渡邊 祥子(東京大学 東洋文化研究所 西アジア研究部門・准教授)
以下講義概要です
この報告では、第一次中東戦争(1948─49年)の際のチュニジア人義勇兵運動を題材に、チュニジア・ナショナリスト指導者の視点、 フランス・イギリス当局の視点、義勇兵たちの視点からどのような史実が見えてくるか検討する。
民地史研究で用いる多様な史料を紹介し、歴史を研究する楽しさと難しさを学ぶ。
世界史選択でなくてもイスラエルとパレスチナの紛争について理解する一助になるかもしれません。
【ご案内】県立所沢北高等学校学校公開について
保護者の皆様
地域の皆様
日頃より本校の教育活動にご理解、ご協力を賜り誠にありがとうございます。
さて、本校では、添付資料のとおり授業公開を実施いたします。
保護者・地域の皆様にご覧いただければ幸いです。
つきましては、ご多用の折とは存じますが、ご参観いただきたくご案内申し上げます。
No61 東京大学One Earth Guardians公開シンポジウムに参加してきました。
10月7日(土)に、東京大学本郷キャンパスで開かれた「ネイチャーポジティブな未来へ ~人の暮らしと生物圏の折り合いをつけるためには~」をテーマにしたシンポジウムに参加してきました。
モデレーターは東京大学大学院農学生命科学研究科教授の髙橋 伸一郎農学博士でした。
この活動は、東京大学農学部の取り組みでOne Earth Guardians育成プログラムという活動の一環で行われました。
人類は700万年前にチンパンジーなどとの共通祖先から別れて以来、微生物、植物、動物、鉱物、水など地球上のあらゆる「もの」を利用して生きながらえてきましたが、ヒトを含めた生物の共存共栄のため、かつて地球上の生物資源を利用することで起こした問題を俯瞰的に洗い出し、解決していくことが「農学」の使命だそうです。
その問題解決を「人間中心」に考えていいのか。
例えば、トキや希少生物は絶滅させないようにするが、天然痘やコロナのウイルス(ウイルスを生物ととらえていいかは議論がありますが)は根絶させていいのか。
ヒトの立場でホモサピエンスが永続するような方針で地球の環境を考えていいのか。
などなど自分事として考えて行動する必要があるとのことです。
分からないから、迷っているから、じっくり考える。
自分の狭くて浅い考えでは解決できないので調べる学ぶ、まず巨人の肩の上まで登りましょう。
少なくとも登る努力をしましょう。
そうすれば登ろうとすると見える風景も変わるかと。
写真は会場での様子です。
参加した全員が意見を表明しました。
後ろに立っている方がモデレーターの髙橋先生です。
過去にはNHK高校講座の生物基礎に出演していた方です。
2週間後の21日には農学部公開セミナーが予定されています。
中間考査の真っ最中ですが、希望者は生物室前の名標に名前を書いてください。
No60 東京大学 金曜講座 受講報告
10月6日(金)の金曜講座は、総合文化研究科准教授の松井裕美先生による講義でした。
テーマは「フランス美術を通して知る西洋の文化・歴史・思想」ということで、19世紀や20世紀の主にフランス絵画をふんだんに用いた資料も準備されていました。
世界史選択の生徒など資料が欲しい場合は申し出てください。
講義では、まず美術史についての話がありました。
「どの作品に価値があるのか」という品定めではなく、「なぜその作品に価値が認められるようになったのか」という価値形成の変遷と要因の分析が大切だとのことです。
例えば、第二帝政期の普仏戦争の勃発やパリ・コミューン結成の直前に、古い貴族の仮装をして野外で食事する男女の様子を印象派風に描くことで何を伝えたかったのかであったり、狩りのいでたちを描写し、髪をなびかせることで何を暗示したかったのかなどの視点から、画家が伝えようとしている「何か」にどのような歴史的・社会的・政治制度的背景があるのかを読み解くのだそうです。
んーなかなか深いですね
次に西洋から見た憧れの東洋、魅惑のオリエントという話題がありました。
東方の世界を理想化し、変化のない・時間のない永遠の習慣と儀式の世界としてオリエントは描かれているそうです。
西洋人あるいは男性性がその支配への欲望を見透かされないようにニュートラルに描かれていると解釈できるのだそうです。
んーこれも深い読み解きですね。
浮世絵や日本画家とのつながりについても触れていました。
黒田清輝は法律家を目指してフランスに留学後画家に転向した教育者・美術行政家です。
黒田自身の作品や印象派との関連あるいは浮世絵との類似性など、どちらがが「本家」か「本歌取り」はどこまでさかのぼれるかという面白い問題提起でした。
美術史を学ぶことは、19〇〇年に何が起こって、どのような人物や仕組みがどのように変遷したかという、年代や固有名詞を明らかにすることが最終目的ではなく、その時期に特定の背景を持った人物が、ある顕著な特徴を持った絵画・作品を制作したことの「歴史的な意味」について考えを広げることが大切なようです。
現代美術はよくわからないと言われますが、その問いに松井先生は「答えではなく問を引き出すから」と答えました。
詳しく知りたい人は、
”現代アートはどうして難しいの?→松井裕美|素朴な疑問vs東大”
上記の検索ワードで探してみてください。
https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/features/z1304_00210.html
講義を受けながら、わたしは小学生の低学年の頃にテストのプリントだったかと思いますが、裏の白紙に戦車の絵をずっと描いていたことを思い出しました。
あの時のわたしは何を思い、何を表現したかったのでしょうか。今となっては謎ですね。
No59 東京大学金曜講座、受講報告
冬学期(Aセメスター)の2回目の講義は9月29日(金)に行われました。
テーマは「漸化式とグラフと団代数」で、担当は理学部数学科教授の伊山修先生でした。
数字の繰り返しによる模様をフリーズFriezeといいます。
簡単なルールに基づいて作られる縦横に並んだ数字の繰り返しが、装飾された横壁の様子に似ていることからFriezeとよぶそうです。
この数字の並びは、フィボナッチ数列や多角形の三角形分割と関係があったり、m×n行列を用いて表現できたりと数学のほかの分野と関係が深いとのことです。
同じ理屈で説明がつくということは、何かしらの統一できる原理原則があるのではないかと思いたくなります。
素人の全くの妄想ですが・・・
次回は10/6(金)の「フランス美術を通して知る西洋の文化・歴史・思想」です。
世界史選択の生徒は聴きに来てください。
2年生が修学旅行から帰ってくる日です。
自宅で受講したい場合はstアカウントを教えてください。
ZoomウェビナーURLを伝えます。
Frieze of Parnassus. Photo by DAVID ILIFF. License: CC-BY-SA 3.0.
https://en.wikipedia.org/wiki/Frieze_of_Parnassus
No58 看護師の卒業生との交流
9月25日(月)、在校時に女子バドミントン部の所属で、現在、防衛医大病院の看護師をしている卒業生の先輩2名から、看護系進学希望の3年生3名と2年生2名が話を聞くという機会をもちました。
近くにある防衛医大病院や防衛医科大学校には、本校の保護者や卒業生などが働いており、所北生も大学校の運動部などと交流があります。
防衛医科大学校への進学には就職という要素もある上、選考は一般の受験と異なり、かなり早い時期に実施されます。
そのため3年生の生徒によっては進路決定に際して不安を抱えることがあります。
そこで卒業生を招き、大学校で教育を受ける様子や勤務の実態などを直接話を聞く機会を設けています。
身近な先輩からの言葉は、数年後の自分をイメージする上でとても参考になるものでした。
サクセスモデルと交流することでモチベーションの向上と維持を期待しています。
願わくば、今回話を聞いた生徒、広くは卒業した所北生が、後に自分の後輩たちの面倒を見に来てほしいものです。
その積み重ねが校風・伝統となっていくような気がします。
57_東京理科大学 第6回坊っちゃん講座受講報告
9月16日(土)の午後に坊っちゃん講座がオンラインで開かれました。
この日も学生スタッフは理学部化学科2年生の本校卒業生でした。
吹奏楽部だったこの生徒は、対面講義だったコロナ感染拡大前に神楽坂キャンパスでこの対面講座を受け、理科大を受験しようと決めました。
推薦入試の面接官が何とその担当講師の教授でした。
「先生の講義を坊っちゃん講座で受けました」
「少し難しかったけど素敵な講義でした」
無事合格し、現在は運営などの学生スタッフとして定期的に関わっており、その他にも数学体験館でもコミュニケーターとして活躍しているようです。
今回の講義は「数学から現象を眺める」というテーマで数学の偏微分方程式の話でした。
関数の時間による変化を扱う分野だそうです。
講師の側島基宏先生は数学と物理しか勉強しなかったとのこと。
やっとのことで理科大に入学後にまず担当教授から「国語が苦手で数学科に来た奴はすぐにやめろ!」と指導を受けたそうです。
その言葉の真意は、後になって「数学は論理の積み重ねを最も重視する学問なので言語の操作は必要不可欠だ」という意味だと分かったそうです。
思考や論理は言語で行うので確かに国語力は大事ですね。
確かに大学での数学には数字が出てきません。
記号ばっかりです。
教授からは、「高校数学は”筋トレ”だと思って頑張ってほしい」だそうです。
その他には偏微分と素数のつながりやフーリエ級数、数学者の岡潔とエヴァリスト・ガロアの話などがありました。
次回は10月7日(土)に「量子コンピューターって何だろう」というテーマの講義です。
これから君たちが生きていく社会はAIと量子コンピューターの知識無しでは語れないものになるでしょう。
受講希望者は申し出て生物室前の名標に日付を記入して下さい。
No56 科学の甲子園の準備が始まりました。
第13回科学の甲子園埼玉県大会が、令和5年11月18日に行田の総合教育センターで実施されます。
その県大会を勝ち抜くと、3月につくば市で行われる全国大会に進むことができます。
大会に向けて11月上旬までの間、過去問題(筆記競技)を用いて事前学習会を定期的に実施します。
あとひと月ほどすると実技競技の内容が知らされることとなります。
昨年度の課題は、プロペラカー作成と試技でした。
科学の甲子園には筆記競技と実技競技の2分野があり、所沢北高校は昨年度、筆記部門で3位に入賞しました。
さらにさかのぼると、平成27年度の第5回および28年度の第6回では総合部門で3位という記録を残しています。
今年も全国狙います!
No55 筑波大学 GFEST 活動報告
8月21日および22日に筑波大学第2キャンパスにおいて夏の実習が行われ、本校から2名の生徒が参加しました。
主な活動内容は次のとおりです。
・心理学講義
偶然の力を上手に利用するには
・実習
シアノバクテリアのゲノムを利用してPCR
フジツボ幼生の観察
・English Cafe
留学生との交流
写真は撮影してきたフジツボの幼生の顕微鏡写真です。
GFESTの詳しい説明は下記URLからご覧ください。
この3月の卒業生でGFESTに参加していて筑波大学の推薦入試制度を利用して入学した女子生徒がいます。
進学するための手段というわけではないですが、大学で興味のある分野の指導を受けられることは有難いことですね。
高校に無いものは専門家の知識と施設設備で学ぶのが一番です。
大学にはそれが揃っていますから。
No54 2学年で平和学習を行いました。
9月8日(金)、2学年で平和学習が行われました。
4限は、クラスごとに複数の動画を見ながら、様々な視点で平和や戦争と向き合うことなどについて個人で考えた後、グループに分かれて意見交換を行い、平和や自分の考え方についてなどを深めました。
これらを踏まえて5限には、被爆体験伝承者の方をお招きして、講話をいただきました。
講師の方の話し方や言葉の選び方、生徒への問いかけなどには、心に響くような現実味があり、戦時下の暮らしや原爆の被害、体への影響など、その時の様子が鮮明に伝わってくるようでした。
社会情勢が不安定であることも相まってか、学習に向かう姿や講話を聴く生徒の表情から真剣さがよく伝わってきました。
2年生は10月に修学旅行を控えています。
そこで広島を訪れ、今日の学習で学んだことなどを実際に見聞きすることとなります。
No53 進路LHRが行われました。
9月8日(金)の5限に1年生と3年生でそれぞれ進路LHRが行われました。
1年生では、冒頭に、夏休みに取り組んだ課題についてグループ内で発表をしました。
課題の内容は、職業に関することなど、決められたテーマに沿った書籍を読みレポートにまとめるというものです。
実際に読んだ本を持ってきて発表している生徒もおり、熱心に情報共有していました。
その後、大学進学、就きたい職業、さらにはその先の人生をどう生きていくかなどに考えを巡らせながら「キャリア」について考える時間がありました。
また、今現在、どんな分野に興味があるかについても触れながら、進路実現のために必要となる学習計画の立て方、7月に実施した実力テストの結果の振り返りなど、現実的な話もありました。
3年生では、入試に向けた具体的な話がありました。
はじめに昨年度の入試の概況について説明があり、昨年度入試のデータから近年の受験の傾向を改めて確認しました。
その上で、志望校を検討するために模試をどう活用するといいのか、また第一志望校やいわゆる挑戦校を目指すことで自分の成長が見込まれることなどの話がありました。
第一志望校の受験と並行して併願校を決める必要があることも説明がありました。
併願校の検討は、試験科目や方式、大学の所在地、受験日や合格発表日がいつ頃かなど、大学の情報を収集が重要となります。
また、第一志望校を目指す上で心理的な安心を得ることができるという点では、併願校の中に試験日の早い安全圏にある大学も含めることも有効です。
本校では、志望校と併願校のスケジュールを一覧にできるシートを用いて、計画的に受験対策ができるよう進路指導を行っています。
1年生からの進路実現に向けた積み上げが3年生の段階での進路選択に大きく関わっていることがよくわかる1時間でした。
また、放課後には3年生の希望者を対象とした模擬面接説明会もあり、3年生はこの日の午後は、進路についての話をたくさん聞きました。
どれも大事な話でしたが、自分の進路選択に合わせてポイントはおさえられましたか??
No52 共通テスト説明会がありました。
9月4日(月)、文化祭の片づけを終えた午後の時間に、3年生を対象とした共通テスト説明会が行われました。
説明会は、各クラスをオンラインでつなぎ、担当教員が提出書類の確認や志願票を書く際の留意点をひとつずつ確認しながら、進めていました。
教室ごとに担任が必要に応じて補足をし、志願票の内容に間違いないか一人ずつ見て回っていました。
こんなに丁寧に説明があったら、ありがたいよなあという印象を受けました。
受験に必要な書類の確認や提出が始まっています。
みなさんの進路希望によって用意する書類や提出日が様々です。
余裕をもって準備できるよう、心配なことがある時は、早めに担任や進路の先生に相談するようにしてください。
No51 北高祭にご来場いただきありがとうございました。
令和5年9月2日(土)と3日(日)の2日間で所沢北高校の文化祭「北高祭」が開催されました。
吹奏楽部のビッグバンドの演奏から始まり、2日間で6000人近い来場者にお越しいただきました。
今年度はレクリエーション、乗り物などに加え、喫茶形式の食品販売や調理もありました。
また、体育館や特別教室での文化部による演奏・発表なども大いに盛り上がりました。
お越しいただいた方には、より多様な本校の文化祭をお楽しみいただけたのではないでしょうか。
ご来場くださった皆様、本当にありがとうございました。
そして、全体の企画・運営を担った生徒会の生徒をはじめ、学級の企画、部活動の発表で活躍した生徒の皆さん、本当にお疲れさまでした。
皆さんの頑張りは間違いなく、最高の文化祭を創り上げましたよ!
No50 始業式で2年生の萬上(まんじょう)さんが総探に関するプレゼンをしました。
8月10日(木)に行われたPLIJ(学びのイノベーション・プラットフォーム)主催のサマーキャンプに参加しました。
このキャンプは、教員・行政・企業など、全国から集まった参加者が総合的な探究の時間(以下、総探)を通じて様々な学びを得るというプログラムで構成されています。
プログラムの一つに、生徒の視点から見た総探について考えるというフェーズがあり、萬上さんは、埼玉県代表の発表者としてプログラムに登場しました。
参加者から発表内容が大変好評だったので、本校の始業式でも発表することにしました。
萬上さんによると、総探を通して答えのない問いに真摯に向き合う過程が、将来社会で必要とされる力を養う重要な一環であると感じたそうで、このことを全校生徒に向けて発信していました。
また、社会人に求められる力についてChatGPTに尋ねると、
①コミュニケーション能力
②リーダーシップとチームワーク
③問題解決能力
④自己管理と時間管理
⑤適応力
という5つの要素が浮かび上がったそうです。
これらは単なる要素ではなく、総探活動を通じて身についたことと同じだったそうです。
具体的な事例を挙げながら、それぞれの要素がどのようにして自分の成長に繋がったかを熱心にプレゼンしていました。
さらに、夏休みに埼玉県が主催した学際的な学び推進事業(広告クリエイター研修@電通、地域創生研修@いすみ市)に参加したことを生徒に共有し、学際的な学びの重要性についても語りました。
萬上さんは自身の興味や関心が広がりによって、将来に役立つ力、課題を自らの手で発見する能力が総探を通じて磨かれていったことを強調し、新しい領域に挑戦する姿勢を培ったことを伝え、発表を締めくくりました。
生徒自身の視点から、こうした話が聞けるというのは、貴重なことだと感じます。
総探活動は困難を伴うこともありますが、その一方で多くの成果を生み出すものでもあります。
プレゼンテーションを聞く全校生徒たちも、真剣に内容に耳を傾け、発表が終わると大きな拍手が湧き起こりました
発表した生徒、そして聴衆として参加した生徒たちや教員にとって、非常に有意義なひとときとなりました。