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No84 慶応大学GSC活動報告

慶応大学が科学技術振興機構(JST)の支援を受けて行っているグローバルサイエンスキャンパス事業(GSC)の一環で本校の2年生の男子1名が海外研修(スウェーデン)に行くことになりました。

今回研修を受ける高校生は他校の生徒を含め6名です。

期間は2月3日~8日で、ストックホルム市内の見学やカロリンスカ医科大学でのラボツアーと講義受講、企業見学、現地高校での活動などと盛りだくさんのメニューをこなす予定です。

スウェーデンといえば、毎年ストックホルムコンサートホールで行われるノーベル賞授賞式です。

お土産はNobel museumでノーベル賞のレプリカチョコレートが有名ですね。

来年度もGSCは募集する予定です。

GSCは慶応大学と東京大学て行われていますが、筑波大学のGFESTも同様の取り組みです。

大学の先生が高校生の研究等の指導をしてくださいます。

高校生の今だからこそ、大学での研究を一足早く体験してみませんか?

No47 慶応大学GSCキックオフミーテングに参加してきました。

グローバルサイエンスキャンパス事業(GSC)とは、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が支援している事業の一つで、慶応大学では「医学・医療への第一歩 努力は天命さえも変える」というコンセプトの下もとで実施されています。

今年度もキックオフミーティングが大学病院に隣接する信濃町キャンパスの総合医科学研究棟で行われ、本校の参加者は対面とオンラインで参加しました。

当日の講演のうちの一つは、慶應義塾大学医学部大学院医学研究科の石井・石橋記念講座(拡張知能医学)教授で、国立研究開発法人理化学研究所の情報統合本部、先端データサイエンスプロジェクトプロジェクトリーダー、開放系情報科学チームチームリーダーである桜田一洋先生によるもので、「AI 時代の医療から未来の社会を考える」というテーマでした。

桜田先生によると、現在の人工知能AIである第3世代は機械学習ベースであり、今後は第3.5世代の基盤モデルなるものに移行しつつあるそうで、第4世代には人間の自然知知能に基づいたAIになるそうです。

この基盤モデルによる医療の支援によって、臨床上の意思決定の半自動化が可能になるとのことです。

さらに拡張知能医学についても説明がありましたが、んー正直に言って話を聞いただけでは理解しきれませんでした。

つるんと直ぐに分かってしまうことはつるんとすぐに忘れますし、知的パフォーマンスが向上するとは思えません。

うんうん唸って考えて理解したときは嬉しいし、自分のものになります。

分からない、説明したい、知りたいという内なる好奇心から研究者は研究を続けます。

そんな大人がたくさんいます。

皆さんも、うんうん唸って考えて考えて、今より成長した自分に会いたくないですか??

学習することは変わることです。

変わることは辛いですが楽しいですよ。

 

最後は他校の生徒と「生成AIとの付き合い方について 利点と欠点」のグループ討論を行い、解散となりました。

写真の背景の肖像画が誰かわかった生徒は生物室まで来てください。

豪華景品はないですがプレゼントを用意しています。

 

No31 慶応大学医学部の井上教授と葛窪シェフを招いて地産地消について考えました。

7月17日(月)に慶応大学GSC事業と一般財団法人いのうえ生命の財団との共催で食育のイベントを行いました。

本校生徒のほかに所沢西高校の生徒も併せて30名ほどが参加しました。

まず、井上先生による講演を聴きました。

演題は「生産者・シェフと一緒に地産地消を考えましょう」でした。

野菜等をスーパーマーケットで購入する場合に鮮度や値段を優先して選んでおり産地は軽視されています。

しかし、生産地が近いものを消費することで必要以上の環境負荷がかからないそうです。

確かに遠くのものより近場のものを消費するほうが物流のコストが下がりますし、地球にやさしい行動のように感じました。

また、フードロスについての話では、小売店では消費期限の6時間前に廃棄されていることが取り上げられました。

このフードロスを解消するだけで食べ物の自給率が40%から60%に向上するとの試算があるようです。

 

医学部の教授ならではの内容として印象に残ったこととしては、油の臓器は肝臓と膵臓だそうです。

タンパク質の分解で生じるアンモニアが肝臓で処理しきれないと脳などに溜まって肝性脳症となり異常行動をとるそうです。

緊急搬送された患者さんが錯乱している状態で壁や窓に衝突しながら走り回るという症例があるとのことでした。

肝臓は大事にしましょうね。

また、膵臓の働きとしては、ランゲルハンス島(膵島)のB細胞からインスリンが分泌されます。

インスリンは血液中のブドウ糖(血糖)を筋肉などに取り込まれるよう促す働きがあります。

だから血糖値が下がるのです。

この働きが機能しなくなると、毛細血管などが「砂糖漬け」となりダメージを受けます。

また、血行が悪くなり、網膜の血管に影響が出ると失明や足先の壊死など影響が出ます。

さらに、筋肉がグルコースを利用しにくくなるので筋肉の量が減りやせ細るのだそうです。

 

その他にも、一卵性双生児の老化の話や満腹と寿命の話やなぜ女性は便秘に悩まされるかなど興味深い内容ばかりの1時間の講義でした。

さあ、その後はいよいよ調理室でフランス料理の試食です。

葛窪拓真さんは小田原のレストランのオーナーシェフで地元野菜を使った創作フレンチを披露してくださいました。

色の異なるトマトの食べ比べやニンジンの花を食べました。

生徒から「フランス料理で大切にしていることは?」との質問があり、「素材を殺さない、ソースでごまかさないことが大事」とのお言葉をいただきました。

深い言葉ですね。

進路選択については、生徒達に「最後に決めるのは自分」との言葉をいただきました。

葛窪シェフは高校に進学せずに料理の道を志しフランスで5年ほど修行したそうです。

前回、和食の回で「分とく山 野崎料理長」からもありがたいお言葉をたくさんいただきました。

同じ言葉でも、発する人の経歴によって重みや感じ方が違ってきますね。

 

今回も本当に深くて重い言葉をたくさんいただきました。

ありがとうございました。

次回はパンとケーキを企画しています。