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No231 科学技術立県を支える次世代人材育成プロジェクトの講演会を実施しました

科学技術立県を支える次世代人材育成プロジェクトの講演会を実施しました

2月15日(土) に本校視聴覚室で当初の予定を延長して2時間ほどの講演会を実施しました。講師の先生は 国立がんセンターの貞廣良一先生 精神腫瘍学の研究者でもあり、臨床医でもある(physician scientist)方です。演題は『 がん患者さんの心の支え方を科学する!』でした。使用言語は英語(おおむね3割程度の時間)と日本語。参加生徒は川越高校・川越女子・浦和明の星・浦和西・所沢北など48名の医療や英語に興味のある少年少女。その他、中学生や引率教員・養護教諭やUniversity of Exeter Medical schoolからの3人のインターンも一緒に議論しました。
生徒から事前に質問をいくつかもらっていたので、その真意や背景などの発表の後、自分の身に引き当てて考察しました。主な質問を挙げます。
・がん患者とその家族で治療方針が一致しなかったらどうするのか
・安楽死と尊厳死、緩和ケアと鎮静について
・身体的な症状が進行する中で精神面の「完治」はあるのか
いずれも重たい論点ですが大事です。

6人くらいの班を作ってworkshopも行いました。がん患者への対応の仕方などです。
 先生は「せん妄」の研究も行っています。全身麻酔で手術を受けた高齢者の手術前後のDNAのメチル化変化に、せん妄を訴える患者に特異的にみられる変化はあるのかについてをテーマにしているそうです。メチル化とは -CH3 が塩基につくことです。遺伝情報物質であるDNAは様々な化学的な修飾を受けています。それによって情報としての発現のしやすさが変わったりします。詳しくは生物で学びます。
 
さて科学技術立県を支える次世代人材育成プロジェクトは今年度で終了です。生物学オリンピックや科学の甲子園、脳科学オリンピック、課題研究などに挑戦してきましたがひと区切りです。ただ次年度以降も何かしらの形でこのような講演会が復活するかもしれません。楽しみにしていてください。もちろん東大駒場の金曜講座や東京理科大学の坊ちゃん講座は引き続き取り組む予定です。
理数科