No50 数学の魅力 ー女子中高生のためにー に参加してきました
3月12日(日)に東京大学 数理科学研究科で開かれたイベントに参加してきました。
東京大学にとっても女子学生の割合が少ないというジェンダーギャップは解消すべき課題だそうです。
その課題解決に向けて、女子中高生を集めて生身の女性数学者と交流してもらい人生の選択肢を増やそうという趣旨のようです。
当日は3つの講演と少人数による交流会が行われました。
・東京海洋大学教授 中島主恵 氏
「魚や貝殻の模様と数学」
魚や動物の胴体は、斑点模様で尻尾などが縞模様になっています。これは反応拡散方程式を用いて三角関数でシュミレーションできるようです。
・明治大学 客員研究員 奈良知惠 氏
「折り紙の科学に数学でチャレンジ」
昆虫の羽の展開やアサガオの開花の様子など折りたたまれていたものが開く際には、折り紙の考え方が利用できるようです。ロケットで運んで宇宙で広げる太陽光パネルにも活用が期待できます。
・(株)ニコン研究開発本部 数理化学技術研究所 信田萌伽 氏
「数学と画像解析ー数学科卒業後の進路についてー」
カメラや顕微鏡などのメーカーであるニコンでは、顕微鏡画像中の細胞の数などを測定する技術を持っているそうです。画像の画素は数値で表現できます。それを二値化という手法で処理するとコンピュータでカウントできるそうです。
昼休みの後には、少人数で大学院生などを囲んで交流会が開かれました。普段どのように数学と接しているか、大学生活のイメージなどについて語り合いました。