No80 美味しい味噌汁をいただきました。
12月22日(金)に理数科3年生が、自家製の味噌を使った味噌汁を作りました。
自家製味噌といってもただの味噌ではありません。
この味噌は昨年の秋ごろに九州から大豆を取り寄せて、各自がそれぞれ自宅で熟成させたのものです。
思い出がたくさん詰まっています。
そんな味噌を使った味噌汁を私は2杯もいただいてしまいました。
ありがとうございました。
どちらの味噌汁も味わいや風味がそれぞれに良く、とても美味しかったです。
ただ、どちらも全く同じ味ではありませんでした。
なぜでしょう。
味噌は、我が国に古くからあるバイオテクノロジーの代表格で、味噌づくりには米、大豆などの材料と麹菌や酵母、乳酸菌といった微生物の力が必要です。
麹菌は大豆や米を分解し、糖やアミノ酸、脂肪酸などを生成します。
酵母は糖やアミノ酸を分解して、アルコールを生成します。
乳酸菌は味噌のpHを下げ、酵母が活動しやすい環境を整えます。
こうして生成された成分同士が様々に反応をし、味噌特有の味と風味が生み出されていきます。
また、味噌の熟成過程では、室温20~30℃くらいが適温のようですが、季節や保存場所によっても多少条件が変わりますし、材料の混ぜ方や量の微妙な差が影響しているのかもしれません。
この差がいわゆる家庭の味というものなのでしょうか。
発酵食品は体にいいといいますが、実際に色々な健康維持に関する報告を目にします。
ぜひ、この美味しい味噌汁を飲んで、今年度の寒い冬を乗り切ってほしいと思います。