No88 東京大学金曜講座で本校2年の女子生徒がオンラインで質問しました。
今年度の冬学期の金曜特別講座も残すところ今回を含めて2回となりました。
2月2日(金)の講師は工学部物理工学科の石坂香子先生による「光と電子を使った顕微鏡」でした。
顕微鏡がテーマなので生物系の話かなと思いきや、工学部の物理工学科の教授です。
バリバリの物理でした。
最初に物理工学科の説明でYou TubeのChannel物工の動画の紹介がありました。
ヨビノリたくみ出演のものもあるようです。
講座を受けて、本校の女子生徒の質問をしました。
「電子は波でもあり粒でもあるということだが、電子は一粒で波なのか集団として波なのか。」
という鋭いものでした。
答えは、一粒で波でもあるし粒でもあるとのことでした。
粒なら衝突しますが波なら重ね合わせの原理によって、すれ違います。
どちらでもあるとのことですが、どちらでもないような感じもして、んー何とも気持ち悪いですね。
アメリカ物理学会が選ぶ最も美しい実験10選では「二重スリット実験」が選ばれています。
この話については朝永振一郎の「鏡の中の物理学」の“光子の裁判”に光子のこととして、わかりやすく書かれています。
是非読んでみてください。