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No20 東京大学生産技術研究所と連携して探究活動テーマ設定を行いました

普通科2年生の8クラスで総合的な探究の時間にSTEAM型探究活動におけるテーマ設定に向けたワークショップ(以下WS)を行いました。

昨年度から始まった総合的な探究の時間です。そのテーマ設定は重要ですが困難だとされています。

なぜでしょうか。

何となれば、これだけインターネットの普及している時代、調べれば直ぐにわかってしまうようなテーマですと深められずに単なる調べ・まとめ学習になってしまいます。

また、高度に専門的な課題設定や高価な測定機器が必要なテーマですと、始めたとたんに行き詰ってしまいます。

昨年の夏から生産技術研究所の指導の下で準備していたテーマ設定の取組では、4人程度の班での活動を想定しており、レクチャー・個人ワーク・グループでの共有を25分程度で行うWSを全部で7回行い、テーマ発表会に向けてプレゼンテーションソフトを用いた資料またはポスターを作成する予定です。

秘密兵器はクリアケースまたはアクリル板なのですが、詳細は省略します。

今後はテーマ設定の2回目を行い、班ごとの探究活動になります。

総合的な探究の時間では、こうした活動を通して、何をしていいかわからない時に何をしたらいいのかを考える能力、調べ方を調べられる能力、そして学び方を学んでいます。

これは大学入試でも重要視されています。

 

科学技術・教育面で目指すお手本の国やシステムがあった時代は、そこに向かう最短ルートで追いつくことができました。

しかし先頭グループに一旦入ってしまうと、必要なのは周囲をけん引していくための技術革新イノベーションです。

どっちに向かっていったらいいかの成功事例が無いのですから、そこでは課題設定能力および探究力が求められます。

ユニークなテーマ設定ができ、大学や研究機関と連携できたら既存の教科では学べない体験ができるのではないでしょうか。

大いに学んでほしいと思います。

次回の6月30日には生産技術研究所から専門家を招いて指導助言をもらう予定です。