2022年3月の記事一覧
No100.東京大学グローバルサイエンスキャンパス(UTokyoGSC)活動報告
理数科2年生が「コケが眠るしくみ」をテーマに、課題研究から発展させ、個人で研究を続けています。
今回、その個人研究を指導していただける先生が決まりました。
東京大学大学院総合文化研究科 広域科学専攻生命環境科学系の末次 憲之 先生です。
先生の御専門は、植物生理学であり、青色光受容タンパク質であるフォトトロピンが関与する現象だそうです。
植物にはそのほか赤色光を受容するフィトクロムがあります。さて、緑色の光は何によって受容されるでしょうか?
何を言っているかわからない生徒は生物室まで来てください。
該当生徒は理数科での課題研究をもとにして、昨年7月から東京大学グローバルサイエンスキャンパス(UTokyoGSC)に参加し、自らテーマを決めて研究計画を練ってきました。
研究室が決まったので、今後は指導助言を得ながら、実際に駒場の研究室や自宅・学校で研究活動を行います。
そして、スライドにまとめて口頭発表という運びになります。
動物は、冬眠するクマや特殊な卵のようなもので乾燥に耐えるものがいます。では、植物は低温や乾燥にどう対処しているのでしょうか。生物に共通する「眠り」のような現象にみられる仕組みはあるのでしょうか。
そのような疑問を端緒に研究を始めました。
以下UTokyoGSCの概要です。
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東京大学グローバルサイエンスキャンパス(UTokyoGSC)は、グローバルな視点に立って、未来社会をデザインできる革新的な科学技術人材を育成する2段階のプログラムです。
第一段階ではSTEAM型ワークショップ等を通して研究計画を練り、
第二段階では東京大学の研究室にて自ら研究活動を行います。
企業等とも連携して、STEAM的な領域を横断した視点を養います。
国立研究開発法人科学技術振興機構 次世代人材育成事業「グローバルサイエンスキャンパス」 https://www.jst.go.jp/cpse/gsc/
東京大学グローバルサイエンスキャンパス
https://gsc.iis.u-tokyo.ac.jp/
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GSCは、高校生が大学で研究活動を行うことができるという有難いことこの上ない取組です。
4月以降に来年度の参加者を募りますので、希望する生徒は、春休み中にどの分野で何を研究したいか考えておいてください。
理数科部
No.99 慶応義塾大学GSC(グローバルサイエンスキャンパス)活動報告
本校生徒がかかわった研究が、学会で発表されることになりました。
理数科の男子生徒が、昨年の4月から慶応義塾大学のGSCで指導を受け「低温と姿勢の保持の関係の研究」に取り組んできました。
共同研究者として関わったその成果が、6月末に新潟で開かれる「第61回生体医工学会」で発表されることになりました。
足の裏を冷水につけて、ふくらはぎの筋肉に電気刺激を加えたり、体のふらつきを測定したりしたそうです。さらに目をつむったり開けたりと条件を変えて実験を繰り返しました。体を張った研究だったようですね。
理数科では必修の課題研究の活動に加えて、希望者が、慶応大学医学部、筑波大学、東京大学などの大学のGSC(グローバルサイエンスキャンパス)に参加しています。年度末を迎え、成果をまとめるものや、さらに研究を継続する生徒もみられます。