2023年7月の記事一覧
No36 学際的な学び推進事業の広告クリエイター研修に参加しています
県の事業の取組としてZoomによるオンラインで「言葉と広告」と題しての研修が行われています。
講師は「電通総研 アクティブラーニングこんなのどうだろう研究所」の舘林恵先生です。
プロのコピーライターによるオンラインワークショップをとなりました。
キャッチコピーを考えるお題は「埼玉県の魅力」 を訴求力ある「言葉」で表現するというもので、この難題に挑戦しました。
研修の後半で実際のテレビCM 味の素 Cook Do香味ペースト「チャー活アニキ」編の作成中の裏話など現場を知っている先生からの貴重な情報も披露されました。
8月18日には、株式会社電通・電通ホールでの広告クリエイター体験(CМ作りワークショップ)を予定しています。
部活に補講に研修に、夏も毎日、大充実しています!!
No35 「ゼロカーボンシティ所沢市・狭山丘陵でのカーボンニュートラル・緑地保全体験」に生徒・教職員が参加しました。
7月25日(火)、(株)JTBの「地球いきいきプロジェクト」による「ゼロカーボンシティ所沢市・狭山丘陵でのカーボンニュートラル・緑地保全体験」に本校生徒10名及び教職員2名が招待されました。午前中は、上山口堀口天満天神社周辺里山保全地域にて、所沢市が推進しているクアオルト健康ウォーキングを体験しながら、所沢市や狭山丘陵の歴史について学びました。午後は、所沢市の職員から気候変動により世界中で起こっている環境破壊や生命危機についての講義や所沢市のゼロカーボンに向けた取組、緑地や生物多様性保全について情報提供が行われました。また、参加した企業5社からもカーボンニュートラルに向けた各企業の具体的な取組についての説明がありました。本校からも、昨年度のカーボンニュートラル・ワークショップや今年度のカーボンニュートラル・セミナーを受講した生徒が、学んだこと・考えたこと・実践につなげようとしていることなどを堂々と発表しました。その後、生徒と企業等の社会人がグループ協議を行い、学校・企業・自治体等が連携して取り組めることを全体で共有しました。生徒が、保護者や教員以外の社会人と意見交換のできる貴重な体験となりました。
No34 1年生を対象とした「カーボンニュートラル・セミナー」を開催しました。
7月13日(木)14日(金)の2日間をかけて、1学年全生徒に向けて「カーボンニュートラル・セミナー」を実施しました。生徒たちはこのセミナーに向け、事前にテキストブックを読み込んだり、NHKスペシャルの動画でカーボンニュートラルについて学んだりしてきました。当日は、所沢市役所及び(社)環境政策対話研究所の協力の下、1日目は大学教授等の専門家によるレクチャーとグループ協議・発表等、2日目は所沢市の取組やCYJ(青年環境NGO)の活動について学んだ後、登壇者との質疑応答やグループ協議・発表等を行いました。生徒たちは、カーボンニュートラルに関する専門的な知識を得るとともに、行政やNGOの具体的な活動を通して、自分事として捉えることができたようでした。今後の普通科の総合的な探究の時間や理数科の課題研究につながることを期待しています。
No33 1学期終業式が行われました。
今日の終業式では、校長講話、夏休みの過ごし方、各学年の段階における進路実現に向けての話があり、身が引き締まるとともに、所北の生徒らしい善行の紹介もあり、誇らしい気持ちになりました。
いよいよ夏休みが始まるんだ、という実感が湧きまたしね。
終業式に引き続いて、表彰式、全国大会へ行く生徒の壮行会がありました。
所北を代表して活躍する生徒が増えて本当に頼もしい限りです。
というわけで1学期が終わってしまいましたね。
学期末、生徒会が校舎内に七夕飾りを置くと、多くの生徒が様々な願いを込めて短冊を書き、飾っていました。
1学期の目標を書いている生徒もいれば、将来のことを書いている生徒もいて、素敵な願いがたくさんありました。
目標や夢が達成されたら理想的ですが、その過程で新たな道が開かれること、新たな出会いに遭遇することもまた、目標や夢に向かうからこそ得られる貴重な選択肢です。
この夏休み、ぜひ有意義に過ごしてください。
私たちは皆さんの頑張りを応援しています。
No32 日本生物学オリンピック2023予選を行いました。
今年度の生物学オリンピック予選が7月16日(日)に本校においても実施されました。
県内の設定会場が3会場(埼玉大学・日本薬科大学・本校)あり、その内の特例会場が1会場となります。
全国で3900人ほどが挑戦した今年度の予選は、オンラインではなくコロナ禍以後初の会場実施となりました。
本校からの参加は14名、対数の公式を用いる理論問題など20問ほどが出題され90分間の格闘戦となりました。
予選を勝ち抜くと、本選が静岡大学で8月17日から20日の日程で行われますが、それに挑戦できるのは全体の80名ほどです。
さらに代表選抜試験を経て、来年の7月にカザフスタン共和国で行われる国際大会に4名が派遣されます。
本選参加資格者の発表は7月下旬、8月中旬には全員に順位や得点が知らされます。
JBO(日本生物オリンピック)のHPで予選の問題の解答と解説が見られますのでチェックしておきましょう。
納得がいかなければ生物室まで来てください。
質問大歓迎です。
秋には科学の甲子園や数学オリンピックも控えています。
時期がきたら募集しますので準備をしておいてください。
「Chance favors the prepared mind」
フランスの細菌学者ルイ・パスツールの言葉です。
訳してみてくださいね。
No31 慶応大学医学部の井上教授と葛窪シェフを招いて地産地消について考えました。
7月17日(月)に慶応大学GSC事業と一般財団法人いのうえ生命の財団との共催で食育のイベントを行いました。
本校生徒のほかに所沢西高校の生徒も併せて30名ほどが参加しました。
まず、井上先生による講演を聴きました。
演題は「生産者・シェフと一緒に地産地消を考えましょう」でした。
野菜等をスーパーマーケットで購入する場合に鮮度や値段を優先して選んでおり産地は軽視されています。
しかし、生産地が近いものを消費することで必要以上の環境負荷がかからないそうです。
確かに遠くのものより近場のものを消費するほうが物流のコストが下がりますし、地球にやさしい行動のように感じました。
また、フードロスについての話では、小売店では消費期限の6時間前に廃棄されていることが取り上げられました。
このフードロスを解消するだけで食べ物の自給率が40%から60%に向上するとの試算があるようです。
医学部の教授ならではの内容として印象に残ったこととしては、油の臓器は肝臓と膵臓だそうです。
タンパク質の分解で生じるアンモニアが肝臓で処理しきれないと脳などに溜まって肝性脳症となり異常行動をとるそうです。
緊急搬送された患者さんが錯乱している状態で壁や窓に衝突しながら走り回るという症例があるとのことでした。
肝臓は大事にしましょうね。
また、膵臓の働きとしては、ランゲルハンス島(膵島)のB細胞からインスリンが分泌されます。
インスリンは血液中のブドウ糖(血糖)を筋肉などに取り込まれるよう促す働きがあります。
だから血糖値が下がるのです。
この働きが機能しなくなると、毛細血管などが「砂糖漬け」となりダメージを受けます。
また、血行が悪くなり、網膜の血管に影響が出ると失明や足先の壊死など影響が出ます。
さらに、筋肉がグルコースを利用しにくくなるので筋肉の量が減りやせ細るのだそうです。
その他にも、一卵性双生児の老化の話や満腹と寿命の話やなぜ女性は便秘に悩まされるかなど興味深い内容ばかりの1時間の講義でした。
さあ、その後はいよいよ調理室でフランス料理の試食です。
葛窪拓真さんは小田原のレストランのオーナーシェフで地元野菜を使った創作フレンチを披露してくださいました。
色の異なるトマトの食べ比べやニンジンの花を食べました。
生徒から「フランス料理で大切にしていることは?」との質問があり、「素材を殺さない、ソースでごまかさないことが大事」とのお言葉をいただきました。
深い言葉ですね。
進路選択については、生徒達に「最後に決めるのは自分」との言葉をいただきました。
葛窪シェフは高校に進学せずに料理の道を志しフランスで5年ほど修行したそうです。
前回、和食の回で「分とく山 野崎料理長」からもありがたいお言葉をたくさんいただきました。
同じ言葉でも、発する人の経歴によって重みや感じ方が違ってきますね。
今回も本当に深くて重い言葉をたくさんいただきました。
ありがとうございました。
次回はパンとケーキを企画しています。
No30 教科横断型授業実践「SSコラボ」が行われました。
SSコラボとは、理数教科と他の教科とで行う探究的な授業で、所沢北で取り組んでいる実践の一つです。
今回は、化学×英語です。
アルカリ金属とアルカリ土類金属の性質の違いについて英語で学びます。
1限目、英語コミュニケーションⅠ
実験の手順や注意することについて英語で確認します。
配布されたワークシートも英語で書かれているので、それぞれの問いに対し、理由や自分の考えを英文で表現します。
言いたいことは同じでも、表現方法は1つとは限りません。
生徒たちは、これまで学び身に着けた英語力で見事に表現していました。
2限目、理数化学
使用する実験器具と手順のポイントを再確認し、実際に実験を行います。
実験結果はやっぱり英語で書き込んでいきます。
最後に実験結果を比較しながら、アルカリ金属とアルカリ土類金属の性質の相違について改めて確認しました。
授業は英語の教員が英語で展開しながら、化学に関する専門的な解説や補足については化学の教員が担当し、演示実験を交えながら学びを深めていました。
No29 「総合的な探究の時間」でテーマ決めワークショップを行いました。
先週の金曜日に、東京大学生産技術研究所から指導者を招いて「総合的な探究の時間」にテーマ決めのワークショップを行いました。
5月末にテーマ設定の1回目を実施してからの2回目です。
今回はクラスを解体して、個人の興味あるテーマごとに活動班を作りました。
夏休み前に各班の研究テーマを設定し、実践に移ります。
これまでは、与えられた課題を解決する能力の重要性は強調されてきました。
しかも、その課題を解決するための「正解」があるものでした。
これからは、課題発見能力が重要となります。
何を課題として研究するか、産みの苦しみ。
自分は何に興味をもっており何を調べたいのだろう?
自分は何を調べ、どう考察したいのだろう?
深く自分と対話します。
2年生の諸君、これから君たちが生きていく社会の中で、正解のない問題に直面することがあるでしょう。
あるいは正解が複数ある、ベストではないがベターな回答がある場合もあるかもしれません。
その時、諸君はどんな選択をしますか?
こうした社会で生き抜く力を身につけるチャンスです。
うんうん唸って考えましょう。
育て思考力!
「東京大学 生産技術研究所 ONG」で検索すると、HPに前回の様子などの写真が使われているそうです。
よく見ると自分の真剣な横顔写真を見つけることができるかもしれません。