2023年8月の記事一覧
No44 東京大学 本郷キャンパスツアー実施報告
8月23日(水)に1年生と2年生の希望者45人が参加し、東京大学本郷キャンパスツアーを行いました。
対応してくださったのは現役東大生32名でした。
パネルディスカッションや研究室訪問、さらに図書館見学とモチベーショングラフを用いてのワークショップなど、滅多にできない貴重な体験をしてきました。
充実したプログラムも去ることながら、やはり年齢や話法が近い学生さんと触れ合ったことで、生徒達は様々な刺激を受け、触発されたようです。
訪問研究室は以下の通りです。ご対応、ご協力くださった研究室の先生方、ありがとうございました。
1 理学部 大学大学院理学系研究科 化学専攻生物有機化学教室
2 教育学部 教育学研究科 附属 発達保育実践政策学センター(Cedep)
3 工学部 大学院工学系研究科 研究科長・工学部長 システム創成学専攻
4 農学部 農学生命科学研究科 応用動物科学専攻高次生体制御学講座
5 理学部 大学院理学系研究科生物科学専攻
6 文学部 人文社会系研究科・文学部 中国思想文化学研究室
7 文学部 イスラム学研究室
8 文学部 倫理学
9 文学部 美学芸術学研究室
訪れた工学部の研究室は、なんど工学部長の先生の部屋でした。
貴重な資源を南鳥島のレアアース泥から取り出すことで脱中国依存できるのではないかとの話しでした。
資源をめぐっての争いを無くして、ノーベル化学賞と平和賞のダブル受賞を目指しているそうです。
学部長から熱いメッセージをもらいました。
安田講堂の前の集合写真で水色のTシャツを着ている方々が東大生です。
No43 2学期が始まりました。
いよいよ2学期がスタートしました。
始業式が行われ、校長先生のあいさつ、生徒指導部からの話に加えて、部活動の表彰、ニュージーランド研修や学際的な学び研修の生徒による報告がありました。
誇らしく賞状を受けとる姿や、生き生きと研修報告をしている生徒の姿から、所北生にとって、この夏がいかに充実いていたかを感じ取ることができました。
みなさんもきっと、夏休みにしかできない貴重な経験や体験を得ることができたのではないかと思います。
さて、2学期は文化祭をはじめ、特にイベントが多い時期となります。
逆に言えば、みなさんの活躍、新しい発見のチャンスが多くあるということでもありますので、機会を捉えて、ぜひ、色々なことにチャレンジしてほしいと思います。
No42 ”広告クリエイター研修”で学際的な学びを
8月18日(金)、本校の生徒15名が株式会社電通で行われた「県立高校学際的な学び推進事業”広告クリエイター研修”」に参加しました。
7月にオンラインで行われた「言葉と広告」と題した研修の続編です。
埼玉県内から集まった約40名の生徒とともに、4〜5人のグループに分かれ、アイスブレイクを通じて交流を深めた後、消しゴムの15秒CM案をチームで創り上げることに挑戦しました。
アイデアを絞り込み、最終的に劇として表現することで、独自のCMを完成させました。
アイデアの想像過程を通じて、広告制作の一端を実践的に体験し、自らの発想と表現力を養う貴重な機会となりました。
学問は、最初から国語や数学、歴史などに分かれていたわけではありません。
学校では便宜的に教科に分け、文系や理系を区別しているだけです。
社会に出ると正解のない問題や対策が複数ある課題などのほうが一般的です。
学際的な取り組みはまさに総合力が試される分野です。
これから必要とされる「生き抜く力」です。
多様なステージで様々な取り組みを行い、自分も気が付いていない可能性や適性について考えてみませんか??
いつも言っていますが適性はやりながらでしか開花しません。
失敗を恐れず、走りながら考えましょう。
No41 遺伝子組み換え実験を行いました。
今年の夏も東京大学農学部の指導の下で遺伝子組み換え実験等の季節がやってきました。
8月7日(月)から9日(水)までの3日間、川越高校、川越女子高校、松山高校の生徒と共に東京大学農学部の後藤康之教授の指導の下で大腸菌を使った遺伝子組み換え実験を行いました。
この実験プログラムはアメリカのAMGEN財団の支援で行われています。
内容はざっと以下の通りです。
まず、マイクロピペットの使い方を学んで習得します。
この操作ができないと今後何もできません。要習得となります。
次に、2種類のプラスミド(細胞分裂した新たな細胞に引き継がれるDNA分子のこと)を用いて赤い蛍光色素の遺伝子を持つ新たなプラスミドを作成します。
用いる酵素は制限酵素(ハサミのようなもの)とDNAリガーゼ(接着剤のようなもの)です。
これを電気泳動装置を用いて確認します。
確認ができたら大腸菌(コンピテントセル)に導入し、37℃で一晩培養します。
さあ、ドキドキワクワクの夜が明けて、うまく導入できていれば、その菌体は赤く見えます。
ここから、更に赤く光るたんぱく質を精製します。
陰イオン交換クロマトグラフィーでタンパク質の分離を行い、大腸菌を壊した後に遠心分離し上清を用います。
このような作業を通して、例えば大腸菌にヒトのインスリンを作らせ、精製します。
大腸菌にとってはいい迷惑な話です。
でも不思議ではないですか?
原核生物である大腸菌がヒトのインスリンを生成できるのです。
このことから何が言えるでしょうか。
質問があれば生物室まで来てください。
教科書に載っている比較的わかりやすい手順の実験ですが、実際にやってみると意外とうまくいきません。
なぜうまくいかないかを考えるのも勉強です。
頭で分かっていることを、実際にやってみることで深まるものはたくさんあります。
No40 生物部の夏合宿報告
8月4日(金)から6日(日)までの二泊三日の日程で合宿を行いました。
場所は神奈川県三浦市の城ケ島や油壷周辺です。
東京大学の三崎臨海実験所の実習船をお借りして底生生物の観察を行いました。
一部ですが写真を紹介します。
☆詳しくはHPの生物部のページをご覧ください。準備ができ次第、報告を掲載します。