ブログ

2023年9月の記事一覧

No58 看護師の卒業生との交流

9月25日(月)、在校時に女子バドミントン部の所属で、現在、防衛医大病院の看護師をしている卒業生の先輩2名から、看護系進学希望の3年生3名と2年生2名が話を聞くという機会をもちました。

近くにある防衛医大病院や防衛医科大学校には、本校の保護者や卒業生などが働いており、所北生も大学校の運動部などと交流があります。

防衛医科大学校への進学には就職という要素もある上、選考は一般の受験と異なり、かなり早い時期に実施されます。

そのため3年生の生徒によっては進路決定に際して不安を抱えることがあります。

そこで卒業生を招き、大学校で教育を受ける様子や勤務の実態などを直接話を聞く機会を設けています。

身近な先輩からの言葉は、数年後の自分をイメージする上でとても参考になるものでした。

サクセスモデルと交流することでモチベーションの向上と維持を期待しています。

願わくば、今回話を聞いた生徒、広くは卒業した所北生が、後に自分の後輩たちの面倒を見に来てほしいものです。

その積み重ねが校風・伝統となっていくような気がします。

57_東京理科大学 第6回坊っちゃん講座受講報告

9月16日(土)の午後に坊っちゃん講座がオンラインで開かれました。

この日も学生スタッフは理学部化学科2年生の本校卒業生でした。

吹奏楽部だったこの生徒は、対面講義だったコロナ感染拡大前に神楽坂キャンパスでこの対面講座を受け、理科大を受験しようと決めました。

推薦入試の面接官が何とその担当講師の教授でした。

「先生の講義を坊っちゃん講座で受けました」

「少し難しかったけど素敵な講義でした」

無事合格し、現在は運営などの学生スタッフとして定期的に関わっており、その他にも数学体験館でもコミュニケーターとして活躍しているようです。

 

今回の講義は「数学から現象を眺める」というテーマで数学の偏微分方程式の話でした。

関数の時間による変化を扱う分野だそうです。

講師の側島基宏先生は数学と物理しか勉強しなかったとのこと。

やっとのことで理科大に入学後にまず担当教授から「国語が苦手で数学科に来た奴はすぐにやめろ!」と指導を受けたそうです。

その言葉の真意は、後になって「数学は論理の積み重ねを最も重視する学問なので言語の操作は必要不可欠だ」という意味だと分かったそうです。

思考や論理は言語で行うので確かに国語力は大事ですね。

確かに大学での数学には数字が出てきません。

記号ばっかりです。

教授からは、「高校数学は”筋トレ”だと思って頑張ってほしい」だそうです。


その他には偏微分と素数のつながりやフーリエ級数、数学者の岡潔とエヴァリスト・ガロアの話などがありました。

次回は10月7日(土)に「量子コンピューターって何だろう」というテーマの講義です。

これから君たちが生きていく社会はAIと量子コンピューターの知識無しでは語れないものになるでしょう。

受講希望者は申し出て生物室前の名標に日付を記入して下さい。

No56 科学の甲子園の準備が始まりました。

第13回科学の甲子園埼玉県大会が、令和5年11月18日に行田の総合教育センターで実施されます。

その県大会を勝ち抜くと、3月につくば市で行われる全国大会に進むことができます。

大会に向けて11月上旬までの間、過去問題(筆記競技)を用いて事前学習会を定期的に実施します。

あとひと月ほどすると実技競技の内容が知らされることとなります。

昨年度の課題は、プロペラカー作成と試技でした。


科学の甲子園には筆記競技と実技競技の2分野があり、所沢北高校は昨年度、筆記部門で3位に入賞しました。

さらにさかのぼると、平成27年度の第5回および28年度の第6回では総合部門で3位という記録を残しています。

 今年も全国狙います!

No55 筑波大学 GFEST 活動報告

8月21日および22日に筑波大学第2キャンパスにおいて夏の実習が行われ、本校から2名の生徒が参加しました。


主な活動内容は次のとおりです。

・心理学講義

 偶然の力を上手に利用するには

・実習

 シアノバクテリアのゲノムを利用してPCR
 フジツボ幼生の観察

・English Cafe

 留学生との交流


写真は撮影してきたフジツボの幼生の顕微鏡写真です。

GFESTの詳しい説明は下記URLからご覧ください。

https://gfest.tsukuba.ac.jp/


この3月の卒業生でGFESTに参加していて筑波大学の推薦入試制度を利用して入学した女子生徒がいます。

進学するための手段というわけではないですが、大学で興味のある分野の指導を受けられることは有難いことですね。

高校に無いものは専門家の知識と施設設備で学ぶのが一番です。

大学にはそれが揃っていますから。

 

No54 2学年で平和学習を行いました。

9月8日(金)、2学年で平和学習が行われました。

4限は、クラスごとに複数の動画を見ながら、様々な視点で平和や戦争と向き合うことなどについて個人で考えた後、グループに分かれて意見交換を行い、平和や自分の考え方についてなどを深めました。

これらを踏まえて5限には、被爆体験伝承者の方をお招きして、講話をいただきました。

講師の方の話し方や言葉の選び方、生徒への問いかけなどには、心に響くような現実味があり、戦時下の暮らしや原爆の被害、体への影響など、その時の様子が鮮明に伝わってくるようでした。

社会情勢が不安定であることも相まってか、学習に向かう姿や講話を聴く生徒の表情から真剣さがよく伝わってきました。

2年生は10月に修学旅行を控えています。

そこで広島を訪れ、今日の学習で学んだことなどを実際に見聞きすることとなります。

 

No53 進路LHRが行われました。

9月8日(金)の5限に1年生と3年生でそれぞれ進路LHRが行われました。

1年生では、冒頭に、夏休みに取り組んだ課題についてグループ内で発表をしました。

課題の内容は、職業に関することなど、決められたテーマに沿った書籍を読みレポートにまとめるというものです。

実際に読んだ本を持ってきて発表している生徒もおり、熱心に情報共有していました。

その後、大学進学、就きたい職業、さらにはその先の人生をどう生きていくかなどに考えを巡らせながら「キャリア」について考える時間がありました。

また、今現在、どんな分野に興味があるかについても触れながら、進路実現のために必要となる学習計画の立て方、7月に実施した実力テストの結果の振り返りなど、現実的な話もありました。

 

3年生では、入試に向けた具体的な話がありました。

はじめに昨年度の入試の概況について説明があり、昨年度入試のデータから近年の受験の傾向を改めて確認しました。

その上で、志望校を検討するために模試をどう活用するといいのか、また第一志望校やいわゆる挑戦校を目指すことで自分の成長が見込まれることなどの話がありました。

第一志望校の受験と並行して併願校を決める必要があることも説明がありました。

 

併願校の検討は、試験科目や方式、大学の所在地、受験日や合格発表日がいつ頃かなど、大学の情報を収集が重要となります。

また、第一志望校を目指す上で心理的な安心を得ることができるという点では、併願校の中に試験日の早い安全圏にある大学も含めることも有効です。

本校では、志望校と併願校のスケジュールを一覧にできるシートを用いて、計画的に受験対策ができるよう進路指導を行っています。

 

1年生からの進路実現に向けた積み上げが3年生の段階での進路選択に大きく関わっていることがよくわかる1時間でした。

また、放課後には3年生の希望者を対象とした模擬面接説明会もあり、3年生はこの日の午後は、進路についての話をたくさん聞きました。

どれも大事な話でしたが、自分の進路選択に合わせてポイントはおさえられましたか??

No52 共通テスト説明会がありました。

9月4日(月)、文化祭の片づけを終えた午後の時間に、3年生を対象とした共通テスト説明会が行われました。

説明会は、各クラスをオンラインでつなぎ、担当教員が提出書類の確認や志願票を書く際の留意点をひとつずつ確認しながら、進めていました。

教室ごとに担任が必要に応じて補足をし、志願票の内容に間違いないか一人ずつ見て回っていました。

こんなに丁寧に説明があったら、ありがたいよなあという印象を受けました。

 

受験に必要な書類の確認や提出が始まっています。

みなさんの進路希望によって用意する書類や提出日が様々です。

余裕をもって準備できるよう、心配なことがある時は、早めに担任や進路の先生に相談するようにしてください。

 

No51 北高祭にご来場いただきありがとうございました。

令和5年9月2日(土)と3日(日)の2日間で所沢北高校の文化祭「北高祭」が開催されました。

吹奏楽部のビッグバンドの演奏から始まり、2日間で6000人近い来場者にお越しいただきました。

今年度はレクリエーション、乗り物などに加え、喫茶形式の食品販売や調理もありました。

また、体育館や特別教室での文化部による演奏・発表なども大いに盛り上がりました。

お越しいただいた方には、より多様な本校の文化祭をお楽しみいただけたのではないでしょうか。

ご来場くださった皆様、本当にありがとうございました。

そして、全体の企画・運営を担った生徒会の生徒をはじめ、学級の企画、部活動の発表で活躍した生徒の皆さん、本当にお疲れさまでした。

皆さんの頑張りは間違いなく、最高の文化祭を創り上げましたよ!

 

No50 始業式で2年生の萬上(まんじょう)さんが総探に関するプレゼンをしました。

8月10日(木)に行われたPLIJ(学びのイノベーション・プラットフォーム)主催のサマーキャンプに参加しました。

このキャンプは、教員・行政・企業など、全国から集まった参加者が総合的な探究の時間(以下、総探)を通じて様々な学びを得るというプログラムで構成されています。

プログラムの一つに、生徒の視点から見た総探について考えるというフェーズがあり、萬上さんは、埼玉県代表の発表者としてプログラムに登場しました。

 

参加者から発表内容が大変好評だったので、本校の始業式でも発表することにしました。

 

萬上さんによると、総探を通して答えのない問いに真摯に向き合う過程が、将来社会で必要とされる力を養う重要な一環であると感じたそうで、このことを全校生徒に向けて発信していました。

また、社会人に求められる力についてChatGPTに尋ねると、

①コミュニケーション能力

②リーダーシップとチームワーク

③問題解決能力

④自己管理と時間管理

⑤適応力

という5つの要素が浮かび上がったそうです。

これらは単なる要素ではなく、総探活動を通じて身についたことと同じだったそうです。

具体的な事例を挙げながら、それぞれの要素がどのようにして自分の成長に繋がったかを熱心にプレゼンしていました。

さらに、夏休みに埼玉県が主催した学際的な学び推進事業(広告クリエイター研修@電通、地域創生研修@いすみ市)に参加したことを生徒に共有し、学際的な学びの重要性についても語りました。 

萬上さんは自身の興味や関心が広がりによって、将来に役立つ力、課題を自らの手で発見する能力が総探を通じて磨かれていったことを強調し、新しい領域に挑戦する姿勢を培ったことを伝え、発表を締めくくりました。

 

生徒自身の視点から、こうした話が聞けるというのは、貴重なことだと感じます。

総探活動は困難を伴うこともありますが、その一方で多くの成果を生み出すものでもあります。

プレゼンテーションを聞く全校生徒たちも、真剣に内容に耳を傾け、発表が終わると大きな拍手が湧き起こりました

発表した生徒、そして聴衆として参加した生徒たちや教員にとって、非常に有意義なひとときとなりました。

 

No49 県立高校学際的な学び推進事業“地域創生研修”に参加しました。

8月23日(水)、県立高校学際的な学び推進事業の地域創生研修に、本校の生徒4人が参加しました。

この日、彼らは千葉県のいすみ市役所といすみ鉄道を訪れ、住みたい田舎ランキング1位常連のいすみ市の地域創生戦略について熱心に探求しました。

いすみ市の取組について、市の職員の方々から直接貴重な知識を得ることができました。

また、いすみ鉄道では実際に列車に乗車しながら社長の熱心なプレゼンテーションを聞く機会があり、地域の発展に向けた独自のアプローチや展望について深く学ぶことができました。

生徒の感想の中に「人口推移等のグラフに数学の知識が応用されており、自分の好きな数学が現実の社会でどれほど役立つのかということに感銘を受けた」という内容がありました。

学校の教育内容と現実社会との結びつきを、実際の体験を通じて生徒自身が気づく貴重な学びの場となりました。

これらの学際的な経験は、将来の社会で求められる力を養う上で不可欠なものであり、今後も生徒にこのような機会を提示し続けていきたいと思います。