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2023年12月の記事一覧

No80 美味しい味噌汁をいただきました。

12月22日(金)に理数科3年生が、自家製の味噌を使った味噌汁を作りました。

自家製味噌といってもただの味噌ではありません。

この味噌は昨年の秋ごろに九州から大豆を取り寄せて、各自がそれぞれ自宅で熟成させたのものです。

思い出がたくさん詰まっています。

そんな味噌を使った味噌汁を私は2杯もいただいてしまいました。

ありがとうございました。

どちらの味噌汁も味わいや風味がそれぞれに良く、とても美味しかったです。

ただ、どちらも全く同じ味ではありませんでした。

なぜでしょう。

 

味噌は、我が国に古くからあるバイオテクノロジーの代表格で、味噌づくりには米、大豆などの材料と麹菌や酵母、乳酸菌といった微生物の力が必要です。

麹菌は大豆や米を分解し、糖やアミノ酸、脂肪酸などを生成します。

酵母は糖やアミノ酸を分解して、アルコールを生成します。

乳酸菌は味噌のpHを下げ、酵母が活動しやすい環境を整えます。

こうして生成された成分同士が様々に反応をし、味噌特有の味と風味が生み出されていきます。

また、味噌の熟成過程では、室温20~30℃くらいが適温のようですが、季節や保存場所によっても多少条件が変わりますし、材料の混ぜ方や量の微妙な差が影響しているのかもしれません。

この差がいわゆる家庭の味というものなのでしょうか。

発酵食品は体にいいといいますが、実際に色々な健康維持に関する報告を目にします。

ぜひ、この美味しい味噌汁を飲んで、今年度の寒い冬を乗り切ってほしいと思います。