2023年12月の記事一覧
No80 美味しい味噌汁をいただきました。
12月22日(金)に理数科3年生が、自家製の味噌を使った味噌汁を作りました。
自家製味噌といってもただの味噌ではありません。
この味噌は昨年の秋ごろに九州から大豆を取り寄せて、各自がそれぞれ自宅で熟成させたのものです。
思い出がたくさん詰まっています。
そんな味噌を使った味噌汁を私は2杯もいただいてしまいました。
ありがとうございました。
どちらの味噌汁も味わいや風味がそれぞれに良く、とても美味しかったです。
ただ、どちらも全く同じ味ではありませんでした。
なぜでしょう。
味噌は、我が国に古くからあるバイオテクノロジーの代表格で、味噌づくりには米、大豆などの材料と麹菌や酵母、乳酸菌といった微生物の力が必要です。
麹菌は大豆や米を分解し、糖やアミノ酸、脂肪酸などを生成します。
酵母は糖やアミノ酸を分解して、アルコールを生成します。
乳酸菌は味噌のpHを下げ、酵母が活動しやすい環境を整えます。
こうして生成された成分同士が様々に反応をし、味噌特有の味と風味が生み出されていきます。
また、味噌の熟成過程では、室温20~30℃くらいが適温のようですが、季節や保存場所によっても多少条件が変わりますし、材料の混ぜ方や量の微妙な差が影響しているのかもしれません。
この差がいわゆる家庭の味というものなのでしょうか。
発酵食品は体にいいといいますが、実際に色々な健康維持に関する報告を目にします。
ぜひ、この美味しい味噌汁を飲んで、今年度の寒い冬を乗り切ってほしいと思います。
No79 2学期が終了しました。
本日、終業式を迎えました。
今学期は、9月当初の文化祭から始まり、2年生の修学旅行、五十周年記念式典、芸術鑑賞会、スポーツ大会のほか、講演会など含め、多種多様な行事があった期間となりました。
どの行事においても生徒が主体的に参加する、積極的に関わる姿が多くみられました。
みなさんの視点や感性を広げる機会となりましたか?
普段の授業で学ぶこととは内容も学び方も違いますが、行事を通して得るものはたくさんあります。
これからも何事にも一生懸命に取り組む所北生であってほしいと思います。
それでは皆さん、よいお年をお迎えください。
No78 早稲田大学の所沢キャンパスで脳実習してきました
12月19日に早稲田大学の所沢キャンパスで人間科学部の健康福祉学科の榊原伸一先生の指導のもと、脳の実習をしてきました。
参加生徒は32名で主に1年生の理数科の生徒でしたが、2年生の看護系進学希望者や3年生の進路が決まった者も参加しました。
3年生のうちの1名は4月から人間科学部に入学予定の生徒です。
実習はまず、ブタの頭部(下あごは付いていない)から脳を取り出し。外観を観察します。
脳を覆っている最外層の硬膜(こうまく)という薄い膜ごと取り出します。
眼球の角膜・強膜、脳の硬膜は由来が同じとのこと。
実は発生学的にも眼球は脳の出先機関なのです。
どれも確かに薄い膜でしたが、「強」や「硬」という漢字が使われているだけあって、そう簡単に切ったりちぎったりできる程、柔らかいものではありませんでした。
動物の身体ってちゃんと頑丈にできているのですね。
続いて、脳の底部から出ている末梢神経(脳神経)やクモ膜下腔の血管の様子を観察しました。
脳を包んでいる膜は外側から硬膜、クモ膜、軟膜となります。
同時並行でマウスの脳を低温で薄く切り、切片をつくり、ニッスル染色し、大脳や小脳の様子などを顕微鏡で観察しました。
細胞を形態で識別し、構造から機能を考えることは大切なことです。
機能から形態を考えることが「設計」で、形態から機能を考えることは「形をよむ」という分析手法の一つを実物から学んだことになります。
昼は早稲田の学生さんと混じって学生食堂で昼食をとりました。
偶然にも理数科の卒業生から声をかけられました。
学部の3年生で認知科学を専攻したいとのことでした。
所沢北の制服の集団を見て懐かしくなったようです。
No77 落ち葉拾いを行いました。
12月20日(水)に落ち葉拾いを行いました。
所北の恒例行事として年に2回行っています。
学校の敷地内だけでなく、周辺道路やお隣の市民体育館の方まで広範囲に渡って葉を集めます。
今年は天候にも恵まれ、大量の葉を集めました。
学校周辺にはイチョウの木がたくさんあります。
イチョウは、葉の表面にクチクラという透明な膜が発達している植物の一つです。
クチクラはワックスを主成分とするため滑りやすいので、この時期になると天気予報などで注意を促すような話題で見聞きするようになります。
クチクラを形成する植物はイチョウだけではありません。
落ち葉の上を走ったり、自転車で通過するときは気をつけましょう。
ちなみに、植物のクチクラには水分の蒸発を防ぐといった葉を保護する役割があることで知られていますが、その構造については、まだ明らかになっていないことが多いそうです。(参考:クチクラ構造モデルに関する発見)
No76 期末考査が終わりました。
先週、4日間の日程で組まれていた2学期の期末考査が終わりました。
多くの生徒が自習スペースで朝のSHR前や放課後など、早朝から下校時間ギリギリまで学習に励んでいました。
所北生の皆さん、日ごろの学習の成果は発揮できたでしょうか。
勉強は日々の積み重ねが重要だとよく言われます。
「この前の授業で曖昧だったところを振り返っておこう」「問題演習をして単元に対する自分の理解度を確かめておこう」などなど、自分なりの課題を意図的に意識できると効率的です。
迷ったり悩んでいるときは、先生や友人など頼れる人に相談しましょう。
言葉にすることで頭の中が整理されるかもしれませんし、人の意見を聞くことでヒントが得られる可能性があります。
考査は終わりましたが、自習スペースでは今日も勉強する生徒の姿がありました。
大学受験を控えている3年生と、中には1,2年生も混じっているようです。
自学自習が習慣化していることは素晴らしいことですね。