2023年12月の記事一覧
No75 理数科サイエンスセミナー実施報告
令和5年12月13日(水)、理数科の1・2年生対象にサイエンスセミナーという講演会を実施しました。
これは年に2回、理数系の専門家を招いて、高校の範囲を超えた内容について知見を深めることを目的として実施しているものです。
今回の講師では東京大学大学院工学系研究科システム創成学専攻准教授の合田隆先生をお招きしました。
演題は「でたらめ」が役に立つ?!というものでした。
先生は工学部でモンテカルロ法というアルゴリズムについての研究をしており、そのモンテカルロ法の根底にある考えは、「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」と言うもので、とにかく「でたらめ」な試行を繰り返すことで目的を達成しようとするものだそうです。
信じられないかもしれませんが、ビッグデータ時代におけるAI技術の基盤を支えるもので、広く用いられいるとのことです。
んーさようですか。
「正確なデジタル技術」を支えているのが「でたらめ」とは意外でした。
「でたらめ」とは、つまり乱数のことです。
どのように「でたらめ」を作り出せばよいのか。
また、「でたらめ」を超える方法はないのか、についての話しに生徒から質問がでていました。
たくさんの質問が出ることはいいことです。
こうした機会に質問力を高めましょう。
加えて先生からは、高校生活を送る上での心構えや日々のすべての授業の重要性にも言及いただきました。
ありがたいことです。
来学期の末には2回目のサイエンスセミナーを計画しています。
文学部の哲学科を卒業後に医学部で学び、女流作家でもある脳神経内科医の先生に来ていただくことになっています。
「幽体離脱」や「金縛り」にも触れるかもしれません。
どんな話になるか今から楽しみです。