所北トピックス2021(2学期)
No.90 理数科サイエンスセミナー
12月15日に、筑波大学GFESTサイエンスコミュニケーターの尾嶋好美先生をお呼びして、理数科1・2年生対象の講演会を実施しました。
サイエンスセミナーは、年2回、研究者等から話を聞く理数科独自の行事です。
「課題研究を楽しむために」と題して、2年生には現在取り組んでいる課題研究の再現性について、1年生には来年度のテーマ設定について御講演いただきました。
生卵とゆで卵を用意して、例えば卵を題材にして課題研究するならば、どのようなテーマにするか考えました。
どちらが転がりやすいか、
転がりやすさに違いがあるとするとそれはなぜか、
表面の違いはあるのか、
茹でていくと密度は変わるのか、などなど
身近な材料でも目の付け所を変えると、面白いテーマが見つかるかもしれません。
2年生は来年1月の成果発表会に向けて実験やデータのまとめに取り組んでいます。
その発表会を見て、1年生は自分たちのテーマを決めます。
授業中に片付けまで終わる実験とは異なり、課題研究は1年間かけて行います。
簡単ではないですが面白いですよ。
No.89 早稲田大学で脳実習を行いました(理数科長)。
12月14日に早稲田大学所沢キャンパスに伺い、人間科学科の榊原先生の指導のもと、ブタとマウスの脳を材料にした実験をしてきました。
昨年はコロナ禍で実施できなかったのですが、今年度は23名の希望者で再開できました。
ブタの脳を取り出して硬膜に包まれた大脳皮質の柔らかさや重さを感じたり、固定された脳の切断面(矢状面や横断面)の様子を観察したりしました。白質と灰白質がはっきり分かりました。
マウスの脳は低温で薄く切片を作る機械で処理し、特殊な染色方法で新皮質が6層構造になっている様子を観察しました。
榊原研では脳の発生とミトコンドリアの関係について因子を発見したそうです。
早稲田大学のHPにプレスリリースの記事が載っています。
https://www.waseda.jp/top/news/77238
世界の誰もわかっていないことを研究するのはとてもcoolですね。理数科長
No.88 早稲田大学で脳実習を行いました。
12月14日、早稲田大学所沢キャンパスに、本校生徒23名の姿がありました。脳の研究をされている早稲田大学人間科学学術院 榊原 伸一 教授から、特別に動物の脳の解剖実習やプレパラート製作、顕微鏡観察について、直接ご指導いただける機会をいただけることになり、研究室を訪問することになったのです。
簡単な脳の構造や働きの講義を受けた後、豚の脳の解剖実習に取り組みました。慎重に脳を切り分け、断面の様子を観察しました。教科書の写真では分かりづらくても、本物なので立体的に脳の構造を捉えることができ、理解が深まったようです。このほかに、ネズミの脳を特別な装置で薄くスライスしたものを染色して顕微鏡で観察する方法も学びました。
大学での研究の一端に触れるとともに、大学の先生やサポートしてくれた大学院生、学部の学生の皆さんと進路の話もすることができ、大変貴重で有意義な一日となりました。榊原先生はじめ、学生の皆さま、ありがとうございました。
No.87 美術部による冬のミニ展示会開催中!
校舎内の一角にこじんまりとしたスペースがあり、自販機も置いてあるので、ちょっとした生徒たちの憩いの場となっているところがあります。2学期期末考査終了後から、美術部がこのスペースに油絵の作品を展示しています。まるでミニギャラリー(画廊)です。この秋に開催された県高校美術展において、来年度の全国高校総合文化祭に出展が決まった作品や、埼玉県教育委員会教育長賞を受賞した作品をはじめ、美術部の皆さんの力作がずらり。こんなに間近に見られるなんて、感動ものです。感想などを記入する用紙も置いてあり、鑑賞した人は、見て感じたことを書いていました。
鑑賞していたときは周りには誰もいなくて、絵画に囲まれたこの場所は、幻想的な雰囲気に包まれていました。
No.86 ちょっと授業拝見!~豚の心臓観察実習~
今日も、興味をそそる授業が生物室で行われていました。2年生理数科の生徒が、豚の心臓を解剖して心臓のつくりを観察し理解を深める授業です。
各グループで、それぞれ生徒が協力して豚の心臓を、解剖しながら観察していきます。貴重な心臓ですので、大切に扱いながら、慎重にメスやハサミを入れていき、手で触って重さや硬さを確かめたり、解剖図と比較して心臓のつくりを一つずつ確認し、スケッチや細かくメモをとったりしていました。また、一頭分ですが、体内のつながった各臓器も皆で観察しました。
教科書や図表にも写真が掲載されていますが、平面でしかありません。立体的に理解することや、重さや感触などを確かめるには、実物でしかできません。そして、生命の尊さ、命の大切さ、感謝の気持ちを深く考えることにもつながります。
大学での勉学や研究活動に自信をもって取り組めるようにとの願いから、本校の理科の先生方は、できる限り実物(本物)を生徒に見せたり、それを用いてじっくりと観察や実験を生徒にさせたりしたい、本質を理解してほしい、と強く思っています。
所沢北高校では、このような授業がたくさん行われています。
No.85 ちょっと授業拝見!~イルミネーションLEDの半田付け実習~
物理実験室の前を通りかかった際、集中して何かに取り組む生徒の姿がありましたので、いつものように覗いてみました。3年生理系クラスの物理の授業です。今日は、電磁気学の分野の授業の一環で、LED回路の半田付けの実習中でした。半田ごてで半田を熱して溶かし、LEDを回路の配線に半田付けしていきます。最初は、手が震えたり、半田がうまく乗らなかったりと、苦労していましたが、徐々に慣れてきて、最後は手際よく作業できるようになり、皆完成させていました。完成後、電流を流すと、LEDがきれいにひかっていました。制作後、回路の抵抗値を求めたり、光子のエネルギーの計算問題にチャレンジしていました。世の中の製品は、中身がどうなっているか、仕組みはどうなっているか、見ただけでは分かりませんが、基礎的な実習を通じて、それらを理解する、本質を捉えることも授業では大事にしています。
No.84 ちょっと授業を拝見~ディベートで学びを深める~
授業中の校内を歩いていましたら、いつもの風景とは異なる教室を発見。これからディベートが行われるということで、しばらく様子を見させもらうことにしました。3年生の現代社会の授業で、テーマは「望ましい租税政策を考える。」というもの。肯定側と否定側の2つのグループが互いの主張について交互に発言していく展開。周りの生徒も真剣に両者のやりとりを聞いては、忙しそうにメモを取り、最後にどちらの方が総合的によかったかジャッジします。どちらのグループも、限られた期間でもしっかりと説明資料やレジメを準備をしていて、双方とも「なるほどそうくるか」と非常にレベルの高いやりとりが繰り広げられていました。
相手にわかるように説明できるようになってはじめて理解できたことになります。そのためには、授業以外で学んだこと以外の調べや整理がかなり必要となります。インプットだけでなく、しっかりとアウトプットできることも大切であることを授業を通して実感していました。また、生徒も「どうすれば相手や周りの人に納得させられるか発言内容や手順を考えることもとても勉強になりました」と話してくれました。大学に進学してからますますこのような力は求められます。今日はとてもよい体験ができましたね。
No.83 吹奏楽部の所北サウンドに街の人々が魅了~まちなかコンサートに出演しました~
令和3年11月21日(日)所沢市主催「Vol.53 まちなかコンサート」に、本校吹奏楽部が出演しました。所沢市では、「音楽でまちを元気に。」を合言葉に、音楽のあるまちづくりを推進しているとのこと。その一環としてのイベントです。新所沢PARCO 1Fガレリアにて、12時30分から30分間の5つの小編成によるアンサンブルでのステージを繰り広げました。お客様の中に混じって見守りました。
コンクールや演奏会とは異なり、会場は、お買い物のお客様が往来する通路に設置された手づくりのこじんまりとしたステージ。さらに聴いてくださる皆さんは、まさに、通りすがりのお買い物のお客様ばかり。部員の皆さんも、お客さんは足を止めて聴いてくれるだろうか、反応がなかったらどうしようと、あれこれ心配していたとのこと。
当日、始まる10分前には、これから何がはじまるんだろうと集まってきた人々ですでにステージ前と2F通路も埋め尽くされた状態。アナウンスとともに演奏が始まると、人々は演奏に見入っていました。そして、演奏が終わるたびに、大きな拍手で会場が響き渡っていました。演奏もとてものびやかで、会場の皆さんをとても楽しませていました。短いステージでしたが、生徒にとっては、とてもよい経験になったのではないかと思います。たくさんの方に、所北サウンドが届けられてよかったですね。
徐々に日常を取り戻しつつあるように思えますが、まだまだ気を付けなければいけないことばかりですし、先が見えない状況続きます。そのような中でも、学校も生徒も毎日元気に活動しています。
今日のステージで、少しでも街の人々の心が癒され、そして、元気になっていただけたら幸いです。演奏した生徒たちもそれを一番伝えたかったのかなと思っています。
No.82 第11回科学の甲子園埼玉県大会に出場しました。
令和3年11月20日(土)科学の甲子園埼玉県大会に、理数科2年生の中から選抜された6名が本校を代表して出場しました。本校では毎年この大会に出場しています。今回、応援のため、現地に足を運んできました。
各校6名で構成された1チームが出場でき、数学、物理、化学、生物、地学、情報の6分野の、これまでに習得した知識の活用について問う問題(今年度は筆記競技(60分)のみの実施)に取り組み、総合点で競います。優勝チームのみ来年3月の全国大会に出場できます。
この日は、県内の21校が、行田市の埼玉県立総合教育センターに集結、どの高校の生徒も緊張した様子でしたが、本校の選抜チームの生徒は、比較的リラックスムード。期待が持てそうです。競技が始まって、競技中の様子を伺うことができました。本校の選抜チームでは、初めは、6人が得意とする分野をそれぞれ分担して問題に取り組んでいましたが、個人で解けない問題には、チーム内で話し合って解答を導き出していました。
終わった後、自信のある生徒、やや悔いの残る顔をした生徒、微妙な顔つきの生徒、6名とも違った表情が印象的でした。しかし、6名で力を合わせ総力を挙げて自分たちの力を出し切ることができたのでよかったと、すぐに晴れやかな表情に戻りました。理数科長の永井教諭からは、ねぎらいの言葉と、これまでの準備段階も含めて「この経験はこれからの生活に必ず生きるはず。そして、後輩たちへこの経験を伝えていって欲しい。」とメッセージを送りました。チームの皆さん、お疲れさまでした。あななたちの真剣な姿に、こちらも元気をもらいました。成績発表は、11月26日です。
No.81 修学旅行の成果発表ポスターができました。
緊急事態宣言が解除されてすぐの10月上旬、2泊3日で、広島・岡山方面への修学旅行を実施しました。生徒も新型コロナウイルス感染症対策を続けながら、本番に向けて事前学習や準備を着々と進めてきました。その結果、天候にも恵まれ、ほぼスケジュール通りで3日間を過ごすことができました。
修学旅行から帰ってきても、まだ修学旅行は終わりません。修学旅行で見聞し、学んできたことをポスターの形で成果発表を行いました。これで、修学旅行は完結です。あまり詳しくはお見せできませんが、ポスターのいくつかを写真で紹介します。どのクラスのどのグループも、現地で見聞きしたことや、味わったり体験したりしたことを、分かりやすく、また、カラー紙を使って目立つように工夫して思い思いのポスターを作り上げました。
2年生は、修学旅行という大きな行事を終え、楽しい思い出を胸に、次は進路実現へ向けての旅がいよいよ始まります。