所北トピックス2021(3学期)
No100.東京大学グローバルサイエンスキャンパス(UTokyoGSC)活動報告
理数科2年生が「コケが眠るしくみ」をテーマに、課題研究から発展させ、個人で研究を続けています。
今回、その個人研究を指導していただける先生が決まりました。
東京大学大学院総合文化研究科 広域科学専攻生命環境科学系の末次 憲之 先生です。
先生の御専門は、植物生理学であり、青色光受容タンパク質であるフォトトロピンが関与する現象だそうです。
植物にはそのほか赤色光を受容するフィトクロムがあります。さて、緑色の光は何によって受容されるでしょうか?
何を言っているかわからない生徒は生物室まで来てください。
該当生徒は理数科での課題研究をもとにして、昨年7月から東京大学グローバルサイエンスキャンパス(UTokyoGSC)に参加し、自らテーマを決めて研究計画を練ってきました。
研究室が決まったので、今後は指導助言を得ながら、実際に駒場の研究室や自宅・学校で研究活動を行います。
そして、スライドにまとめて口頭発表という運びになります。
動物は、冬眠するクマや特殊な卵のようなもので乾燥に耐えるものがいます。では、植物は低温や乾燥にどう対処しているのでしょうか。生物に共通する「眠り」のような現象にみられる仕組みはあるのでしょうか。
そのような疑問を端緒に研究を始めました。
以下UTokyoGSCの概要です。
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東京大学グローバルサイエンスキャンパス(UTokyoGSC)は、グローバルな視点に立って、未来社会をデザインできる革新的な科学技術人材を育成する2段階のプログラムです。
第一段階ではSTEAM型ワークショップ等を通して研究計画を練り、
第二段階では東京大学の研究室にて自ら研究活動を行います。
企業等とも連携して、STEAM的な領域を横断した視点を養います。
国立研究開発法人科学技術振興機構 次世代人材育成事業「グローバルサイエンスキャンパス」 https://www.jst.go.jp/cpse/gsc/
東京大学グローバルサイエンスキャンパス
https://gsc.iis.u-tokyo.ac.jp/
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GSCは、高校生が大学で研究活動を行うことができるという有難いことこの上ない取組です。
4月以降に来年度の参加者を募りますので、希望する生徒は、春休み中にどの分野で何を研究したいか考えておいてください。
理数科部
No.99 慶応義塾大学GSC(グローバルサイエンスキャンパス)活動報告
本校生徒がかかわった研究が、学会で発表されることになりました。
理数科の男子生徒が、昨年の4月から慶応義塾大学のGSCで指導を受け「低温と姿勢の保持の関係の研究」に取り組んできました。
共同研究者として関わったその成果が、6月末に新潟で開かれる「第61回生体医工学会」で発表されることになりました。
足の裏を冷水につけて、ふくらはぎの筋肉に電気刺激を加えたり、体のふらつきを測定したりしたそうです。さらに目をつむったり開けたりと条件を変えて実験を繰り返しました。体を張った研究だったようですね。
理数科では必修の課題研究の活動に加えて、希望者が、慶応大学医学部、筑波大学、東京大学などの大学のGSC(グローバルサイエンスキャンパス)に参加しています。年度末を迎え、成果をまとめるものや、さらに研究を継続する生徒もみられます。
No.98 日本科学未来館 エネルギーワークショップ
理数科6期生は、2月2日(水)に、日本科学未来館のプログラム(エネルギーワークショップ)に参加しました。
テーマは、「知っていますか?コンセントの向こう側 ~エネルギーの未来を考えよう~」です。
一昨年まで理数科の1年生は、この時期にバスで、東京お台場の日本科学未来館に出向いて研修を行っていました。
しかし、昨年度と今年度はCOVID19の影響で館内の活動が制限されてしまい、オンラインで、日本科学未来館のサイエンスコミュニケーターによるワークショップを行いました。
発電方法を火力と原子力と再エネの3方式に分けて、利点や欠点・問題点、その解決する方策について考えました。
中学校の時にテーマとして扱ったことのある生徒もいましたが、資料のデータを読み取ったり、案を出し合ったり、意見を集約したり、発表したりと積極的に活動しました。
No.97 理数科5期生 課題研究発表会
1月27日(木)に理数科5期生の課題研究発表会を実施しました。
2年次の「目玉の取り組み」である課題研究は、数学、物理、化学、生物、地学の5分野に分かれて、テーマごとに班を作り、1年間かけて研究します。
今年度のテーマ
数学分野 不可能立体を可能にする
物理分野 熱!音響冷却
紙ひこうきを長く飛ばしたい!
橋の構造と耐久力について
化学分野 カゼインプラスチックの水中での分解を確かめる
髪の毛を神の毛にしよう ~効果のあるトリートメントを作る~
バイオエタノール ~雑草は世界を救う~
生物分野 ワモンゴキブリ(雌)の単為生殖における卵鞘形成の促進
コケの休眠と糖の含有量の解析
地学分野 三浦半島野比海岸(葉山層群)の放散虫化石について
バイオエタノールの研究は、班員の一人が筑波大学GFESTでも同様の取り組みを行っており、今後も継続して実験する予定です。
また、校内の課題研究とは直接関係はありませんが、慶応大学医学部のグローバルサイエンスキャンパス(GSC)に参加している理数科の生徒で、理工学部の内山教授のもと筋肉の研究を行っている生徒は、共同研究者として発表に向けて準備中とのことです。
発表を聞いていた1年生(6期生)は、質疑応答の際に、2年生や教員に交じって質問をしていました。
今後は、次年度に向けて希望分野や挑戦したいテーマについて検討を始めます。
No.96 「所沢エキナカコンサート」~吹奏楽部の所北サウンドが所沢駅に響き渡る~
No.95でも取り上げましたが、1月10日(月)午後、所沢駅南改札内展望デッキ前の特設ステージにて、「所沢エキナカコンサート」が開催され、本校吹奏楽部が2回に渡って演奏を披露しました。駅構内のため、アンサンブルのコンサートでししたが、音が駅の空間に響きわたっていました。鑑賞できるスペースには、保護者やOB、生徒、先生のほかに、たくさんの駅利用客の皆様が足を止めて聴いてくださいました。特に、埼玉西武ライオンズの球団歌「地平を駆ける獅子を見た」、アニメ「ドラえもん(星野源さんの曲です)」の演奏では、皆さんの手拍子で場を盛り上げていただきました。おかげで、部員たちも楽しんで演奏できました。ありがとうございました。昨年のまちなかコンサートもそうですが、新型コロナウイルス感染症の影響で、演奏や発表の機会が多く失われてきました。厳しい状況をご理解いただき、このような素敵な場を設けてくださり、西武鉄道様、所沢市様、ありがとうございました。
この日もNHKから取材を受けました。インタビュー中、部長の山崎さんの「演奏できることが当たり前ではない、と昨年気づかされたので、これからも一つ一つの発表の場を大切にしながら楽しんで演奏していきたい」という言葉がとても印象に残りました。本当にそうだなと思いました。感染の急拡大により不安や心配な日々が続いていますが、吹奏楽部の演奏が皆様の気持ちを明るくさせることができたなら嬉しいです。なお、今月16日(日)まで、所沢駅南改札屋外デッキ前に吹奏楽部の生徒が制作した活動の様子を紹介したパネルが展示されています。また、事前収録された吹奏楽部の演奏も流れますので、ぜひ足をお運びください。
所沢エキナカコンサートについて、1月13日(木)夕方NHK総合の首都圏ネットワーク「ちかさとコレクション」のコーナーで、コンサートの取組ととともに本校の吹奏楽部の練習風景や本番の様子が放送されました。ご覧いただけましたか? お見逃しの方は、NHK NEWSWEB「首都圏WEB」をご覧ください。下記をクリックしてください。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20220113/1000075007.html
No.95 「所沢エキナカコンサート」出演の吹奏楽部がNHKの取材を受けました!
1月8日(土)、本校の吹奏楽部が、NHKの取材を受けました。1/10(月)に所沢駅改札内で行われる「所沢エキナカコンサート♪」に出演する関係で、取材を受けることとなりました。「所沢エキナカコンサート♪」は、西武鉄道と所沢市が共同で開催する事業。このコンサートは、新型コロナウイルス感染症の影響で発表の機会が減っている市内の高校生に発表の場を提供したいという思いから所沢駅が発案したもので、今回初めて企画されたものです。駅の構内での演奏会は全国でも珍しいとのことで、今回西武鉄道様を通じて取材の依頼があり、お受けした次第です。ここでは、学校内での練習の様子を取材していただいたときの風景の報告です。
カメラの取材が入るということで、いつもより硬くなっていたような部員たちでした。本番は大丈夫かな?
No.94 エンパワーメントプログラムに生徒が参加してきました。
昨年の12月26日(日)から3日間、本校生徒7名がエンパワーメントプログラムに参加してきました。(会場は所沢高校です。)所沢高校の生徒と合わせて30名ほどの生徒が参加しました。このプログラムは、日本の高校生向けにつくられた全て英語で行われるもので、生徒5~6名で構成された各グループに、日本に留学中の海外大学院生が一人ずつつき、グループでディスカッションしたり、グループごとにテーマを決めてプレゼンテーションします。英語が得意な生徒ばかりではなく、自信のない生徒もたくさん参加しています。3日間英語漬けで過ごすことに、どの生徒も皆、緊張と不安でいっぱいのようでした。このプログラムでは、とにかく英語を使ってコミュニケーションを図りながら自分の意見や考えを相手に伝えられるようになることが目的です。時間が経つにつれて、緊張もほぐれ、生徒の皆さんは積極的に意見を言い合えるようになっていました。最終日の最後には、一人ずつ英語で自分はどのように成長できたかや、将来の夢を自信をもってスピーチしていました。最後は、留学生や生徒同士で別れを惜しんでいました。皆さん、これをきっかけとして、自分の成長を感じていたでしょう。これで終わりではなく、これからの生活にぜひ生かしていってください。
No.93 ギター部冬のミニコンサートで身も心も温まりました。
冬休みに入ってすぐ12月24日(金)、ギター部の皆さんが日頃の練習成果を発表する「ミニコンサート」に招待してくれました。早速聴きに行ってきました。本校内の会議室での教職員限定プレミアムコンサート。全5曲を全部員で演奏してくれました。感情豊かなギターの音色は、迫力の中にも温かさを感じさせるもので、冬の寒さと日頃の忙しさを忘れさせてくれる贅沢なひと時を味わうことができました。再び感染拡大の不安や心配も出てきており、制約の多い中ですが、練習に励み、これからも人の心を動かす演奏を見せて、聴かせてくださいね。ありがとうございました。(報告が遅くなってごめんなさい。)私もギターを弾きたくなってきました。
曲目 1 クラッシックメドレー 2 Pirates of Caribbean 3 Tico Tico no Fuba 4 リベルタンゴ
5 The Road to Lisdoonvarna
No.92 課題研究集中講座
12月24日(金)、1月6日(木)の2日間、理数科2年生が課題研究集中講座を行いました。
4月から課題研究を行っていましたが、1月27日(木)の課題研究発表会に向けての総仕上げの2日間になりました。実験データのまとめをしている班、実験を繰り返し行った班・・・最後までとても頑張っていました。
No.91 年末に理科大の神楽坂キャンパスで実験してきました
12月25日・26日に、東京理科大学理学研究科科学教育専攻が行っている実験教材の開発に、生徒11人とともに参加しました。
はじめに、数学者で特任副学長の秋山仁先生からお話がありました。
実験は、①空中落下細菌の補修と培養、②紫外線やうがい薬などによる大腸菌の殺菌効果の測定を行いました。
培養に37℃で24時間ほど時間がかかり、2日間にわたる実験となりました。
一般的に、高校での生徒実験は、綿密なマニュアルに従って授業時間内に終わらせます。そうしないと次の授業に支障が出てしまうからです。今回は、生徒が主体的に取り組めるように最小限のアドバイスの中で、考えさせながら進めました。生徒たちは、紫外線照射による殺菌効果を調べるには、どのような条件で何回実施して、対照実験をどのように設定し何と何を比べるかなど、考察しながら実験しました。
来年度からの新課程では、探究活動が重要視されます。課題発見能力や課題解決能力、プレゼンテーション能力の育成が求められます。
来年度も年末に実施する予定です。興味を持った生徒は頭に入れといてください。