所北トピックス2023
No21 第49回体育祭
令和5年5月31日(水)に第49回体育祭が行われました。
数日前まで雨予報でしたが、奇跡的に天気が持ち直し、無事に当時を迎えることができました。
さすが所北生、持ってますね。
体育祭では赤青黄桃橙緑紫白黒の9つの団に分かれて競いました。
当日ギリギリまで時間をかけて仕上げた各団の巨大壁画はどの団も迫力があり、団のコンセプトに基づく一貫性のある作画が見事でした。
応援ダンスでは、一人ひとりのダンスの仕上がりが高い上、隊形移動、フォーメーション、群舞、見せ場の演出など、企画がよく考えられていて、見ごたえのあるダンスばかりでした。
そして何より、色んなキャラクターに扮して踊っている生徒が楽しそうで良かったです。
競技では、ルールが練られた騎馬戦、見ているこっちが力の入る綱引き、全力で踊ったチェッコリ玉入れ、抜きつ抜かれつ最後まで目が離せなかった団対抗リレーなど、どの種目も白熱していました。
当日、誰かも言っていましたが、本当に晴れてよかったですね。
競技に打ち込む生徒の表情や、体育祭を楽しんでいる生徒たちの姿が目に焼き付いています。
生徒のみなさん、準備に練習、お疲れさまでした。
体育祭が終わって余韻に浸るのかと思いきや、体育祭の片づけと同時に文化祭の話し合いがあったとか。
気が早い気もしますが、逆算すると意外と時間は限られています。
体育祭があれだけ盛り上がったのですから、文化祭も大いに期待しています。
せっかくの高校生活です。
勉強や部活に加え、「行事を楽しむ」ことも忘れずに。
No20 東京大学生産技術研究所と連携して探究活動テーマ設定を行いました
普通科2年生の8クラスで総合的な探究の時間にSTEAM型探究活動におけるテーマ設定に向けたワークショップ(以下WS)を行いました。
昨年度から始まった総合的な探究の時間です。そのテーマ設定は重要ですが困難だとされています。
なぜでしょうか。
何となれば、これだけインターネットの普及している時代、調べれば直ぐにわかってしまうようなテーマですと深められずに単なる調べ・まとめ学習になってしまいます。
また、高度に専門的な課題設定や高価な測定機器が必要なテーマですと、始めたとたんに行き詰ってしまいます。
昨年の夏から生産技術研究所の指導の下で準備していたテーマ設定の取組では、4人程度の班での活動を想定しており、レクチャー・個人ワーク・グループでの共有を25分程度で行うWSを全部で7回行い、テーマ発表会に向けてプレゼンテーションソフトを用いた資料またはポスターを作成する予定です。
秘密兵器はクリアケースまたはアクリル板なのですが、詳細は省略します。
今後はテーマ設定の2回目を行い、班ごとの探究活動になります。
総合的な探究の時間では、こうした活動を通して、何をしていいかわからない時に何をしたらいいのかを考える能力、調べ方を調べられる能力、そして学び方を学んでいます。
これは大学入試でも重要視されています。
科学技術・教育面で目指すお手本の国やシステムがあった時代は、そこに向かう最短ルートで追いつくことができました。
しかし先頭グループに一旦入ってしまうと、必要なのは周囲をけん引していくための技術革新イノベーションです。
どっちに向かっていったらいいかの成功事例が無いのですから、そこでは課題設定能力および探究力が求められます。
ユニークなテーマ設定ができ、大学や研究機関と連携できたら既存の教科では学べない体験ができるのではないでしょうか。
大いに学んでほしいと思います。
次回の6月30日には生産技術研究所から専門家を招いて指導助言をもらう予定です。
No19 金曜講座の報告
令和5年26日(金)の金曜講座は、東京大学先端科学研究機構の今泉允聡准教授による「深層学習の原理を明らかにする試み」でした。
今泉先生は、歴史学者になりたい希望を持ちながら理科Ⅰ類に入学し、3年生で文学部の歴史専攻に進学(文転)。
就職活動で思うようにいかずに修士課程(経済学研究科)に進み、経済理論やデータ活用について学んだそうです。
博士論文は「複雑データのためのノンパラメトリック回帰」。
統計数理研究所での勤務を経て現職へ就いたのだそうです。
文転と理転を経験しているからこその今があるのですね。
講義の内容は、人工知能AIブームの中核技術となる深層学習とは何か。
深層学習の基本は「関数」だそうです。
どういうことか分かりますか??
つまり何かしらの入力に対して、それに応じた適切な出力を出すという仕組み、ということです。
例えば有名な囲碁プログラムAlphaGoの場合、碁盤の盤面の情報が入力される度に次の一手を出力します。
自動運転システムの場合だと、道路の映像を入力として、歩行者の場所を出力します。
この繰り返し。常に考え続け、計算し続けているのです。
深層学習・機械学習の中身は関数で構成された多層ニューラルネットワーク、つまりヒトの神経回路を模した変換する関数モデルです。
ここから先の話をしたいという生徒は生物室まで来てください。
ゆっくり話し合いましょう。
今週は 「史料からみた地震・噴火」
講師の先生は東京大学 史料編纂所・教授杉森玲子先生です。
令和5年度PTA・後援会総会について
初夏の候、保護者の皆様には益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。日頃本校PTA・後援会活動にご理解ご協力をいただき誠にありがとうございます。
さて、下記の資料のとおり令和5年度PTA・後援会総会を開催いたしますので、ご案内申し上げます。
No18 部活動の壮行会が行われました。
本校は、勉学だけでなく、課外活動にも力を入れている文武両道の進学校です。
これまでも多くの部活動が県内外の大会で優秀な成績を収めるなど成果を上げてきました。
今回、陸上競技部が令和5年度学校総合体育大会において、男子やり投げで4位、男子100mで1位、男子200mで2位、女子400m5位になり、来月に山梨県で行われる北関東・南関東地区予選会の出場が決定しました。
また、弓道部は関東高等学校弓道大会県予選において、男子団体4位になり、来月に埼玉県が会場として行われる関東高等学校弓道大会の出場が決定しました。
この2つの部活動の更なる活躍を祈念して、壮行会が行われました。
天候不良のためオンラインでの実施となりましたが、壮行会では、校長先生や生徒会長からの激励の言葉や、両部活動からのあいさつがありました。
いよいよ大会が始まる、ということを肌で感じるとともに、本校の生徒が県の代表として出場することを誇らしく思います。
ぜひ頑張ってきてください。
No17 東京大学金曜講座&東京理科大学坊ちゃん講座
先週、5月19日(金)の金曜講座は東京大学生産技術研究所の芦原聡教授による「美しい赤外光」のもつ可能性:分子を観る・操る、という話でした。
まずは光のお話から。
この世で最も速いとされる光の速さは秒速30万Kmですね。
1秒間で地球を7周半、地球から月まで2秒もかからないとかは聞いたことあるのではないでしょうか。
光は健康維持管理にとって大切な要素であり、現代では光通信や光ファイバーなど様々な技術に利用されており、人間が生きていくためになくてはならないものです。
光については紀元前の大昔から多くの学者に研究され、今では教科書にも載っている必須の知識となっています。
最近では17世紀にはイギリスのニュートンが「自然光(白色光)はプリズムで七色に分けられる」ということを発見しましたが、七色のうち、一番曲がりにくいのが赤、曲がりやすいのが紫だそうです。
この赤から紫までの光をまとめて可視光といい、赤い光の外側にも実は光があるのです。
おかしいと思いませんか?
見えない光をどうやって発見したのでしょうか。
これについて、ドイツのハーシェルが光と熱の関係について研究していました。
プリズムに分けた光に温度計をあて、どのくらい温度が上昇するかを確かめたところ、同じ条件では赤い光が最も温度を上昇させることを発見しました。
ハーシェルはさらに実験を行います。
プリズムに分けた光の外側にも温度計をあて、温度変化を測定したところ、赤い光の外側の温度が上昇するということから「目には見えないが、熱を伝える光がある」ことを見出したのです。
これが赤外線の発見です。
見えないものを見たのですから、んーすごい!
芦原先生、ありがとうございました。
生産技術研究所では「駒場リサーチキャンパス公開」が行われます。
希望する生徒が6月10日にうかがう予定です。
続いて、5月20日(土)は東京理科大学坊っちゃん講座がありました。
理学部第一部数学科の木田雅成教授による「√2が無理数であることを背理法を使わずに証明する」という講義でした。
ユーグリットの互除法から連分数を導き出し、近似分数に直して実数を連分数展開するという内容でした。
…難しいですね。
何を言っているかわからない、という生徒は生物室まで来て下さい。
数式を書かないと説明できません。
ちなみに円周率πは7分の22という分数でかなり正確に近似できるそうです。
近似値といえば小数で表すことがよくあるのですが、分数で表すこともあるそうです。
数学の面白さ、不思議さを感じた興味深い講義でした。
この回は本校の卒業生で理学部数学科の2年生が学生ボランティアで関わっていました。
Zoomの画面ごしでしたが、卒業生の元気な顔が見られてうれしかったです。
No16 理数科2年生(7期生)の課題研究で研究目的のプレゼンを行いました。
理数科で開講されている「理数探究」では、班ごとに研究テーマを決めて、2年生から3年生にかけて課題研究を行っています。
先日、2年生が研究目的プレゼンテーションを班ごとに行いました。
各班の現在の研究テーマは以下の通りです。
物理1班 割りばしでコストパフォーマンスの大会橋を作る
2班 建物の形状、基礎部分と耐風性との関係
3班 衝撃吸収に最も適した素材は何か
化学1班 様々な金属を用いて任意の形の金属樹を生成する
2班 新たな消臭剤の原料を見つける
3班 安全と環境に配慮した火薬を使わない手持ち花火を作る
生物1班 カマキリを寄生から救う~ハリガネムシの寄生を回避~
2班 土壌微生物の分解における温度別最適pH
3班 カナヘビのとる行動と社会性
地学班 三浦半島・剱崎の放散虫化石年代
数学班 LOP問題のおける整数計画法以外の解法
教科書にある授業時間内で完結するような確認のための実験ではなく、自らの疑問や関心が元になって設定したテーマで行う無制限一本勝負の研究です。
3年生の秋ごろに開催される成果発表に向けて、大変かもしれませんが、絶対楽しいですよ。
当日のプレゼンでは、これまでリサーチした先行研究や班で考案した研究手法などの膨大な情報を1枚のシートに整理し、短時間で発表を行いました。
助言者役の先生からは、いくつかの質問に加え、着眼点の良さや、研究手法へのアドバイスなどがあり、今後、研究を進めていく上で必要な多くの気づきや研究を深めるための考え方などを知ることができました。
この発表が今後、どのように進展していくのか、今から楽しみです。
No15 理数科1年生(8期生)の実習・実験が始まりました。
先日、理数科の生物の授業で顕微鏡実習を行いました。
生物学の基本、まずは光学顕微鏡の使い方から学習です。
実習では、大きさを測ったりスケッチをしたり、対象物を丁寧に観察しました。
スマホやデジカメがこれだけ普及し簡単に記録を残せるのに、なぜスケッチするのかと思われるかもしれません。
読み進める前に少し考えてみてください。
なぜでしょう??
それは、よくよく見ないとスケッチは描けないからです。
しっかり観察して手を動かして描く。当たり前のようですが、とても大切なことです。
望遠鏡の発達が天文学を発展させたように、顕微鏡の開発・改良が生物学を豊かなものにしました。
先人たちは、この顕微鏡を使って生物の構造の分析や微生物の発見などの功績をあげています。
しっかり観察して手を動かして描くことも、その手法の一つ。
我々は同じことをやっているわけです。
最初の顕微鏡が開発されて500年余り。
実習を通して、ふかーい歴史を感じられましたでしょうか?
No14 今年度から日本生物学オリンピック2023の会場になります。
国際生物学オリンピックの日本代表選考を兼ねた日本生物学オリンピックの予選が令和5年7月16日(日)に行われます。
内容としては理論試験をマークシート形式で問われる問題になります。
会場は県内では3か所あり、埼玉大学、日本薬科大学、そして所沢北高等学校です。
参加費は無料で申込期間は5月末日まで。
いくつかの大学では入試で大会結果が考慮され、予選の成績の情報提供もされています。
日本代表の6人に選ばれると来年の7月のカザフスタン大会に出場できます。
目標は高く、まずは予選から。
所沢北校生のみなさん、参加してみませんか?
問い合わせは生物室まで。
お待ちしています。
No13 新体力テストを行いました。
令和5年5月17日(水)、全校一斉で新体力テストを行いました。
グラウンドで準備体操をし、留意事項の確認を終えると、最初の種目に各自で移動しました。
2種目以降は、自分で考えながら順々に各測定場所で記録を取って回ります。
今年の結果はいかがでしたでしょうか。
もちろん高得点を取ることができたり、去年の自分の記録を上回ったりしたら嬉しいですが、自分の体力・運動能力の傾向を客観的に知ることも大事なことです。
今回の結果を今後に生かしてください。
この日の最高気温は30℃を超える夏日でしたが、無事に終えることができました。
これから暑い日が増えてきます。
熱中症や寒暖差疲労による体調不良等、体調管理に気を付けて過ごしてください。