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所北トピックス2023

No97 今年度が終了しました。

令和6年度3月22日に3学期の終業式がありました。

終業式のあとには、部活動の表彰や全国大会に出場するチアダンス部の壮行会、海外での研修に参加した生徒の成果発表がありました。

様々な場でそれぞれが力を発揮し、活躍できる生徒が多いことは素晴らしいことですね。

 

先日、14日には卒業証書授与式があり、3年生が所北を巣立ちました。

年度の移り変わりを実感する今日この頃です。

さて皆さん、今年度はどんな一年でしたでしょうか。

まもなく始まる新しい一年は、どんなに一年にしたいですか??

それぞれの想いを胸に、皆さん一人ひとりがそれぞれの舞台で活躍できることを願っています。

 

No96 学校評価懇話会が行われました。

令和6年3月12日(火)、学校評議員会の後に学校評価懇話会が開かれました。

出席者は、地元自治会長やまちづくりセンター長と東京大学生産技術研究所の大島教授を含む学校評議員4名、同窓会、PTA、後援会の代表者の方々4名、生徒会長や役員など生徒代表が4名、進路指導主任や生徒指導部長など教職員6名でした。

自己評価システムシートに沿って地域の方や学識経験者、生徒達から建設的で活発かつ率直な意見がだされました。

具体的には、今後の所北についての話題や昨年実施した50周年記念行事の振り返りがありました。

また、東大生研の開発した手法によるテーマ設定から始まった普通科の総合的な探究の時間の活動について大島先生から狙いや意図が説明されました。

実際に活動した生徒達からは戸惑った点や苦労した作業などについて生の声が聴かれました。

地域の方からは大人も子供も守るべき自転車のマナーなど意見が出され、多方面から生徒を取り巻く環境について話し合われました。

システムシートは学校関係者からの意見・要望・評価等の欄を記入して完成となります。

No95 日本森林学会大会に参加してきました。

令和6年3月10日(日)に東京農業大学世田谷キャンパスで研究者による口頭発表とポスターセッションがあり、生物部の生徒が参加しましました。

午後には高校生対象の大学ツアーが行われ、森林科学系の研究室内部に立ち入らせてもらいました。

今回は見学だけでしたが来年度は発表できたらいいですね。

No94 今年も「数学の魅力#10ー女子中高生のためにー」に参加しました。

令和6年3月10日(日)に東京大学駒場キャンパスの数理科学研究棟で開かれた講演会および交流会に参加してきました

東京大学 大学院数理科学研究科長のあいさつの後、3人の先生による講義を聴きました。

・互いに素な数の個数  東京大学 岩木耕平

・結び目理論とflatland 国立高専機構 清水理佳

・数学を使って挑むデータの理解 NTTネットワークシステム研究所 橋本悠香

交流会では6人ほどのグループになり大学院生などがモデレーターとなり、対面参加者同士で交流しました。

清水先生の講義では「コッホ曲線」の紹介があり、その曲線は接線がひけないそうです。

そして連続だけど微分不可能な曲線で次数は2次元でも3次元でもなく1.26185次元だそうです。

面白いですね。

橋本先生の講義では、先生ご自身は数学は何の役に立つのかと父親に聞かれ、見返してやろうと思って応用の分野に進んだそうです。

C*環(しーすたーかん)を用いた研究を行っているそうです。

科学の進歩は定性的から定量的へ

そして数値から演算や関数へ

さらに関数同士の相関や行列へと進歩するようですね。

No92 進路体験発表会が行われました。

今、まさに大学受験経験した3年生から、実体験を交えながら話を聞くことのできる進路体験発表会が行われました。

まず初めに1、2年生が体育館に集まり、全体会として教員がファシリテーターをしながら、3年生数名から大学受験全般に関する経験談を聞くことができました。

また、後半は分科会として、教室や特別教室に分かれて、大学の分野別にそれぞれ集まり、個別具体の経験談を聞きました。

勉強と息抜き、メリハリをつけることで継続できるようにしていた。

先生に勧められた参考書を何回も繰り返し取り組んだ。

面接練習は質問や模範回答などをノートにまとめるようにしていた。

勉強すること以外にも考えること、準備することがたくさんある。

部活を続けたことで、部活で出会った友人が大学受験を乗り越えるかけがえのない存在になった。

などなど、自分が知っている先輩であったり、同じ進路選択をし実現させた先輩などが語る言葉は刺激的であったことでしょう。

どの分科会でも3年生が熱心に話をし、また1、2年生からは質問が多数飛び交い、これから受験を迎える生徒にとっては、かなり内容の濃い実りある時間を過ごすことができたようです。

No91 総探発表会が行われました。

令和6年3月7日(木)に総探発表会が行われました。

2年生が総合的な探究の時間で行ってきた活動の成果をまとめ発表しました。

各クラスでの発表を経てクラス代表を決め、体育館での全体発表に臨みました。

代表の発表には1年生も参加し、見学しました。

発表テーマは「自殺の要因とストレスを緩和するAIの探究」「絶滅危惧種を救うために科学技術をどう活用するか」など多岐にわたります。

生徒自身がテーマ設定をしており、身近な問題から地球規模課題まで幅広く、着眼点のよいものが多くありました。

また、内容についてもアンケートの手法を用いたり、生成AIを用いるなど各班で工夫して情報収集し、調査、分析、検証を行っていた様子があり、発表内容のその先が知りたい、もっと話が聞きたいと思わせるようなものばかりでした。

最終的には生徒自身の投票により、上位3チームが表彰されました。

そのうちの2チームは県立浦和高等学校で行われる合同の発表会に参加することとなります。

 

さて、今回の発表を見た1年生、次は皆さんの番ですね。1年後、楽しみにしています。

そして、2年生の皆さん、学校の授業という限られた時間の中では思うようにいかなかったこともあったと思いますが、本当にお疲れ様でした。

どの発表も素晴らしかったです!

No90 今年度の最後の金曜特別講座がありました。

東京大学教養学部主催のこの講座、2月9日(金)の講義は教養学部の寺田新先生による「トップアスリートの食事の秘密」というものでした。

寺田先生は早稲田大学のスポーツ科学科(所沢キャンパス)を卒業後、海外や食品メーカーで研究された経験をお持ちです。

スポーツ選手を支える学問分野としては、バイオメカニクス、スポーツ生理学、スポーツ医学、スポーツ心理学、スポーツ栄養学などがあり、そのうち栄養についてが今回のテーマでした。

1826年にブリヤーサバランが『美味礼賛(味覚の生理学、或いは、超絶的美食学をめぐる瞑想録)』のなかで“you are what you eat”  あなたは食べたものからできている、と記述しており、スポーツ界では食事は作戦の重要な一部となっているようです。

近年、国際的にも結果を残している卓球界では20年位前からジュニア選手の栄養指導を続けているそうです。

 

ここからは生物というか家庭科の復習です。

【問】三大栄養素を挙げそれぞれの主な働きを記しなさい。という問題ですが、どうでしょう??


まず炭水化物(糖質)と脂質はエネルギー源、そしてタンパク質は体づくり(筋肉づくり)これが三大栄養素ですね。

これに加えて、ビタミンとミネラルを合わせて五大栄養素です。

さらに水を加える場合もありますね。

 

運動部の部員では、練習の後にproteinを摂取している生徒も少なくないと思います。

摂取の目安は1日あたり1.2~2.0g/kg体重だそうです。

体重が60㎏ならば120gとなります。

これを3回の食事+捕食の計4回に分けて摂取するといいとのことです。

ただ市販のproteinのサプリメントは高価なので、まず6つのお皿を揃えることを心掛けることを提唱されています。

①主食 ご飯・麺・パン

②主菜 肉・魚・卵・大豆製品

③副菜1 野菜・キノコ・海藻類

④副菜2 汁物(味噌汁・スープ)

⑤果物

⑥乳製品 牛乳・ヨーグルト・チーズ

確かに当たり前のことですね、しかし普通のことをきちんと丁寧にやり続けるっていうのが、意外と難しいものです。

 

講義ではサッカー選手の長友佑都さんの経験談も語られていました。

寺田先生は長友選手と対談して独自の栄養摂取法について考察を深めました。

サッカー部の諸君、期待して待っててください。

 

今年度の金曜講座は、終了となります。

また来年度、どのような内容の講座があるのか大変興味深いところです。

 

予告編

・プロサッカー選手の動きを解析したところ、45分+45分のうち低強度の動きが約90%だったそうです

・脂質を中心に使いながら必要に応じて糖質を使う運動形態が望ましい

・グリコーゲンローディングとファットアダプテーション、脂質と糖質のミトコンドリア内での代謝の話です


次回に続く・・・

No89 海外日本語教師の先生方が来校しました。

令和6年2月9日(金)に海外日本語教師の先生方が来校しました。

今年度は2回目、今回の訪問は中国の先生18名でした。

まずは歓迎セレモニーを行い、その後、班ごとに分かれて授業に参加しました。

午後には、本校の教員と交流する機会を設けて、様々な話題で盛り上がりました。

「日本では、どのような教科書を使用していますか」であったり、「中国の学校においてICT機器はどのくらい活用されているのですか」などお互いの国の教育現場について話し合ったり、生徒指導や教育相談といった共通の話題から生徒の悩みにどう向き合っているかなど、多岐にわたって情報共有、意見交換をし、互いに見識を深めることができました。

 

埼玉県SDGs官民連携プラットフォームの分科会に参加しました!

1月27日にレイクタウン(大相模調節池)で行われた

【大相模調節池の水浄化大作戦!アイディアを実行して継続させる方法を考える】に本校生徒1名が参加しました。

この日はカヌーで大相模調節池で育てた畑の野菜の収穫、ワークショップなどを行いました。

 

 

 

 

 

 

 

また2月8日には浦和の埼玉会館で他の分科会も合わせた報告会が行われました。

【水辺空間の持続可能な利活用及び環境課題解決に向けた検討部会】の参加者として上記の活動の報告会を行いました。

報告会後は大野知事とも意見交換も行いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

来年度も引き続き、参加していきたいと考えてます。

No88 東京大学金曜講座で本校2年の女子生徒がオンラインで質問しました。

今年度の冬学期の金曜特別講座も残すところ今回を含めて2回となりました。

2月2日(金)の講師は工学部物理工学科の石坂香子先生による「光と電子を使った顕微鏡」でした。

顕微鏡がテーマなので生物系の話かなと思いきや、工学部の物理工学科の教授です。

バリバリの物理でした。

最初に物理工学科の説明でYou TubeのChannel物工の動画の紹介がありました。

ヨビノリたくみ出演のものもあるようです。

講座を受けて、本校の女子生徒の質問をしました。

「電子は波でもあり粒でもあるということだが、電子は一粒で波なのか集団として波なのか。」

という鋭いものでした。

答えは、一粒で波でもあるし粒でもあるとのことでした。

粒なら衝突しますが波なら重ね合わせの原理によって、すれ違います。

どちらでもあるとのことですが、どちらでもないような感じもして、んー何とも気持ち悪いですね。

 

アメリカ物理学会が選ぶ最も美しい実験10選では「二重スリット実験」が選ばれています。

この話については朝永振一郎の「鏡の中の物理学」の“光子の裁判”に光子のこととして、わかりやすく書かれています。

是非読んでみてください。