学際推進

活動報告

理科教育研究発表会(高等学校の部)に参加しました。

令和6年2月3日(土)に埼玉大学で行われた生徒発表会に参加しました。

全県の学校から参加があり、発表ポスター数は76本、口頭発表数は30本でした。

本校では物理分野と生物分野でそれぞれ3班がポスターセッションに臨みました。

 

【物理分野】

○現代音楽に対する多角的なアプローチ

○少ない割り箸で丈夫な構造の橋をつくる

○衝撃吸収に最も適した素材

【生物分野】

○行田市武蔵水路沿い桜並木でのクビアカツヤカミキリによる食害の継続調査

○オオカマキリが狩りの際に最も利用する感覚器官

○土壌生物の分解における温度別最適pH


指導講評は埼玉大学の理工学研究科や教育学部の先生や学生さんです。

他校の生徒や指導の先生方と自分達の作成したポスターの前で質疑応答したり、口頭発表の隙間時間などにデーター検定や統計処理、グラフでの表現の仕方などの指導を受けました。

これは研究者の視点からの貴重なアドバイスになりました。

運動部と同様に課題研究や理系文化部の活動も「対外練習試合」が必要です。

活動が校内で完結するのではなく発表してみましょう。

自分たちのやり方の不完全さやアイデアのユニークさが客観視できます。

評論家ではなく実践する、拙くても稚拙でもとにかくやる。

やると恥をかいたり失敗することもありますが、それがモチベーションにつながります。

自分は何にも知らないんだ上手にできないんだ。

今度はああしよう、こうすればうまくいったはず。

ここから学びは発動します。

何かの歌の歌詞に「涙の数だけ強くなれる」というのがあったでしょ。

恥をかいた数だけ学びが深まりますよ。

埼玉大学の理学部の実験棟の前にはニュートンのリンゴの木があります。

梶田隆章先生のノーベル物理学賞受賞記念のものです。


梶田先生は、川越高校から埼玉大学を経て東京大学大学院と進んだ先生です。

数年前に本校にいた物理の先生は、川越高校時代に梶田先生と同級生だったそうです。

その先生が言ってました。

「俺の方が物理はできたんだけどな」

 

筑波研究学園都市見学(理数科1年生)

12月21日(木)の午前中に宇宙航空研究開発機構(JAXA)の筑波宇宙センターを、午後に物質・材料研究機構(NIMS)を見学してきました。

JAXAではまず、紹介映像を視聴し、宇宙飛行士養成エリアを回り、その後、日本実験棟きぼうの運用管制室を見学しました。

現在、ISSには日本の古川聡宇宙飛行士が滞在しています。

管制室では、日本実験棟きぼうの状況の管理を行いながら、宇宙飛行士が行うミッションや実験のバックアップを行っています。

まさに、その現場を見ることができました。

次にスペースドームへ徒歩移動し自由見学しました。

スペースドームには日本の衛星や探査機などの、実物や実物大のレプリカが展示されており、実際の規模感を感じることができました。

午後はNIMSに移動し、職員・研修者らも利用する食堂で昼食をとりました。

2班に分かれて①ロビー展示②クリープ試験室③構造材料・電子顕微鏡を見学しました。

材料の開発に必要なのは、物質の微細構造を理解することです。

まさに電子顕微鏡はそのための研究に欠かせない重要な実験装置です。

NIMSはその名の通り物質や材料研究を行っている研究施設ですが、研究設備も充実していて、電子顕微鏡のほかにも精度の高い実験装置が多数設置されているそうです。

理数科の1年生の1年間を振り返ると、夏の城ケ島・臨海実習で地学分野(地層など)と生物分野(磯の生物分類)を体験的に学び、今回は筑波学園都市で物理分野(宇宙工学など)と化学分野(物質・物性)を学びました。

さあ、2年生ではいよいよ「理数探究」での課題研究です。

2学期には、現在の2年生が行っている課題研究の中間発表会に参加し、先輩たちの発表を目の当たりにしました。

皆さんはどの分野でどのようなテーマで探究したいですか?

今から考えておいてください。


探究活動は正解の無い(あるいは正解が複数ある)問に立ち向かうものです。

場合によると問を立てることが求められるでしょう。

答えが用意されている「問題」を解くのではなく、自ら課題を見つけて仮説をたて実験系を設計し準備し「探究」することは大変ですが、大変だけに楽しいことです。

期待しててください。

埼玉県令和5年度探究活動生徒発表会に参加しました。

令和5年12月26日(火)に、伊奈町にある日本薬科大学さいたまキャンパスで行われた探究活動生徒発表会に参加しました。

参加したのは、口頭発表の枠に8グループ(2年生7グループ、1年生1グループ)、ポスター発表の枠に2年生の4グループでした。

口頭発表では2年生の総合的な探究の時間の成果物や1年生のカーボンニュートラルに向けての取組の成果発表を行い、ポスターセッションでは2年生の理数科の化学分野、生物分野、数学分野の中間発表を修正・再現したものを発表しました。

発表のステージを得た生徒たちは自らのパフォーマンスに歯がゆさを覚えたり、質問を受けて考察を深めたりとドキドキの体験でした。

発表する内容は充実していましたか?

発表の仕方や質問への応答はうまくいきましたか?

立場が人をつくるといいますが、始めから相応しい人物がいるのではなく、その立場に立った人がふさわしくなっていくのです。

まず自分をステージに立たせてみましょう、そのステージを上げていきましょう。

見える風景が変わってくるかもしれません。

もしも行動に変容があったとすれば、それが学習の成果、皆さんの成長の証です。

参加校は本校のほかに学際的な学び推進事業指定校の12校である、春日部女子高・春日部工業高・小川高・坂戸高・飯能高・松山高・松山女子高・浦和商業高・川口北高・児玉高・秩父高が参加していました。

また、データサイエンス・AIリテラシーを活用できる高校生育成研究事業指定校2校として、熊谷高・熊谷女子高が、SSH指定校8校の浦和第一女子高・川越女子高・春日部高・松山高・熊谷西高・越谷北高・熊谷高・川口市立高の参加もありました。

この他、希望校4校、朝霞高(定時制)・所沢高・不動岡高・大宮工業(マイスターハイスクール指定校)の参加もありました。

多くの高校生が活発に発表し、また高校とつながりのある関係機関や企業の方々も見に来られており、探究に特化した学園祭のような雰囲気で活気に満ちた非常に有意義な場となりました。

学際推進 教科横断型授業を実施しています。

今年度から「県立学校学際的な学び推進事業」という県の事業に取り組んでいます。

加えて、これまでの教科の枠組みにとらわれずに「教科間連携」しようという趣旨のもと、昨年度から教科横断型の授業を複数の教科において実践しています。


今年度、これまでの主な実践内容です。

①7月12日(水)1・2限 1-4 英語コミュニケーションⅠ×理数化学

 「周期表 1族および2族元素の性質」というテーマで英語のマニュアルを読んで実験しました。

 一般に科学英語は母語が英語でない人でも読み間違わず正確に伝えられるようになっています。

 文学的表現や曖昧な言い回しはありません。

 読み手によって意味が違ってしまっては共通語としての英語は成立ないからです。


②11月13日(月)4限 2-4 公共×理数生物

 生物分野では免疫の基礎的な知識 自然免疫や適応免疫、免疫記憶やワクチンの作用機序感を学びました。

 公共分野では感染症の基本再生産数や実効再生産数、政策経済学と憲法の関連、人との接触を8割削減の根拠など考えました。


③11月15日(水)1限・16日(木)1限 2-4 英語コミュニケーションⅠ×理数生物

 DNAの抽出実験のマニュアルを英語で読んで説明し翌日に実験しました。

 昨年度も同様の取り組みを行っています。


④11月15日(水)4限 1-4女子 体育×理数物理

 物理と体育はほとんど共通点を見いだせな生徒がほとんどだと思います。

 がしかし、英語では体育はphysical education、物理学はphysics

 何やら関係が深そうです。

 「腿上げ角度」と膝から下の「引き付け角度」と回転のしにくさを示す「慣性モーメント」の関係やいかに、ウサイン・ボルトと一般人の走りを動画で比較し考察しました。

 

学問分野は便宜的に分けているだけであって現状では区別している文系・理系や体育・芸術・医学・哲学などのどの分野でも極めていくと実はつながっていることが多々あります。

自分の可能性の幅を狭めずに理系クラスの生徒でも古文を楽しんだり、文系の生徒でも数学的な思考方法を学んだりと「学際的」に取り組んでいくことが大切です。